シーズン開幕に向けたセパンテストを終える
レプソル・ホンダチームにとって、シーズン準備が本格化する中でのセパンテストが終了した。ジョアン・ミルとルカ・マリーニの両名は、日ごとに改善を重ねることができたようだ。テスト作業は早朝から始まり、5.5kmのサーキットの公式ラップレコードが早々に破られた。
高速ラップが連続した後、MotoGPグリッドはトラックの安定した条件を最大限に活用するための作業リズムに落ち着き、3日間のテストが終了した。
ジョアン・ミルはマレーシアでの一連のテストをポジティブに終え、レプソル・ホンダチームのライダーとして2年目を迎えるにあたり、今回のテストではしぇいくダウンを含め、合計5日間にわたってテストを行った。
これらのテストにより、ミルは新しい2024年型ホンダRC213Vだけでなく、新しいチーム環境にも適応し理解を深めることができたようだ。
初日は1分58秒741のベストタイムで終え、最終日には1分57秒374までタイムを改善。継続的に進歩を遂げている証拠となった。ミルは昼前に最終コーナーで小さな転倒をしたが、無事にピットに戻り、総合タイムで10位で3日間を終えた。
ルカ・マリーニはマレーシアでの公式3日間で合計122ラップを完走し、利用可能な時間を有効に活用することができた。最速タイム1分58秒026で総合19位となり、自身とチームが改善できたことに満足している。
マリーニは自身のスタイルに最適なセットアップを洗練させるために一日を費やし、スピードを上げ、自信をさらに構築していった。バイクの潜在能力をさらに引き出すためにはまだ作業が必要であることを認識しているが、ルカ・マリーニはすでにカタールテストの準備を始めている。
プレシーズンの最終テストであるカタールテストに先立ち、レプソル・ホンダチームは2月13日にマドリードで2024年のカラーリングを発表する予定だ。インドネシアでのチーム発表が多いレプソル・ホンダであるが、今回の発表は、ホンダHRCとレプソルのコラボレーション30周年を記念し、これまでに15のワールドチャンピオンシップと130のレース勝利を獲得してきたパートナーシップを祝うものである。
ジョアン・ミル
「ホンダはこのテストで進歩を遂げたことを誇りに思うべきだと思う。今日はセパンでの自己最速ラップだったので、明確なステップアップで、トップのホンダライダーとして終えられたのはプラスの点ですね。まだトップとの距離を縮めるための作業がありますが、作業を続ける時間はあります。最終コーナーでの小さなクラッシュがあったものの、これは起こり得ることです。これからマドリードで新しいカラーを披露し、カタールの準備を進めます。」
ルカ・マリーニ
「このテスト期間、特に他のライダー全員との最後の3日間には多くのポジティブなことがありました。ジョアンはタイムアタックで非常に良いラップを記録しています。彼はバイクをよく理解しており、彼と同じくらい理解するために作業を続ける必要がありますが、バイクの潜在的な可能性を見ることはポジティブです。」
「タイムにはまだ改善の余地があり、今日の焦点だったセットアップと共に改善ができると思います。正しい方向に進んでいると思いますが、もっとバイクに乗る時間が必要です。今はカタールテストとレースの準備で忙しいですが、再びトラックに戻るのを楽しみにしています。チームローンチで初めて公式カラーを披露するのがとても楽しみですね。」
（Photo courtesy of HRC）