転倒するも確実に前進を実感

ミルは、スタート直後からトップ10争いを展開し、昨シーズンからの確実な成長を示した。しかし、ジャック・ミラーを追いかけていた終盤、最終コーナーで転倒し、無念のリタイア。再スタートは叶わず、開幕戦を完走できなかった。それでも、2020年のワールドチャンピオンは週末全体の進歩に自信を深めている。マシンの発熱問題は今後の課題として残るものの、今後のレースではさらに前進できる確信を得た様子だ。

ジョアン・ミル

「週末を通してとても良い流れで来ていたし、レースも順調に進んでいました。転倒するまでは、これまでのホンダと自分自身の成長を示せていたと思います。ジャック(ミラー)を追いかけている最中に小さなミスをしてしまい、このコンディションではリカバーできませんでした。」

「序盤に少しポジションを落としてしまいましたが、それでも良いレースを組み立てられていたし、マシンの感触も良かったです。バイクは全体的にとても熱くなっていたので、こういった暑いレースではもう少し対策が必要ですね。」

「この結果は残念ですが、昨年のタイGPとは大きく状況が違いますし、確実に前進していることを実感しています。今週末が最も厳しい瞬間だったはずなので、ここからもっと良い結果を積み重ねていきたいです。」

(Photo courtesy of HRC)