今回もポールポジションを獲得したマルケス。カーボンをフレーム外側に貼り付けて剛性を調節した新型フレームで好感触を得ながらも、30周で使用出来る安全性に確証が持てないということで、レースでは使用しないとのこと。
マルク・マルケス
「ヤマハライダーからのプレッシャーありましたけど、練習走行、予選で最初のタイヤから良いフィーリングがありました。2回目の走行ではさらにフィーリングが良くなったんですが、ミスがいくつかありました。最後の走行は感触は悪かったんですがポールを獲得出来ました。一番の目標はフロントローを獲得することでしたので良かったですね。今週末はレースに向けて全てのタイヤを試すなど準備を進めてきました。現時点ではどのタイヤをレースで使用するか決めていません。これはタイヤのフィーリングやキャラクターが異なるためです。明日はヤマハの2人が速いでしょうが、今までの作業を続けていきたいですね。」
「ヤマハの2人も速いですが、リンスも素晴らしいペースであるということは事実です。チャンピオンシップにおいて接近しているDucatiの2人は離れた位置にいるのは良いことです。いずれにしても優勝ではなくチャンピオンシップを考えていきます。タイヤの摩耗が問題になるでしょうが、明日万が一良いフィーリングがなければポイントを獲得することを優先しようと思います。そのほうがここで再び優勝することよりも重要です。ターン11を全開で通過しようとは思いませんね。もちろん電子制御にもよりますが、自分はターン11はスロットルコントロールをして通過したほうがいいと思います。」
「新型シャーシ(カーボンが貼り付けてあるもの)はモントメロでも試していたものですがポテンシャルを感じていました。確かにこちらのほうが速く走れるんですが、レースディスタンスではどうなるかわかりませんので、いつものシャーシを使用してレースに挑みます。時には性能が落ちても何が起こるか把握出来ているものを使用したほうがいいんです。新しいシャーシの性能が高いのはわかっていますで、今後さらに分析が必要でしょうね。」
「今までのシャーシでは物凄い数の走行を重ねています。新しいほうが性能が高いながらもネガティブな部分もあるんです。そして時にはこうしたネガティブな内容によって転倒が発生することがあります。性能は高いものの30周を連続で走行出来るほど安全だとは確証が持てません。今のチャンピオンシップのことを考えるとなおさらですね。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)