ミシュランはテキサスのサーキット・オブ・ジ・アメリカズにて開始されたアメリカGPにおいて、全種類のMICHELIN Power Slickのコンパウンドが使用され、マルク・マルケスがMotoGPクラスで優勝するのを見届けました。

5,513mのテキサスのサーキットで行われたレースは、このトラックに最近施された路面のバンプをスムーズにする作業によって、路面が非常に汚くダスティー、タイヤの攻撃性が非常に高い状態で行われました。そしてその中でミシュランのタイヤは優れたパフォーマンと耐久性を発揮しています。

全てのライダー達に供給されたタイヤのラインナップは、これらの極限のコンディションにしっかりと対応するもので、20周のレース前に気温が上がった中で、グリッドも慌ただしくなりました。この慌ただしいタイヤ交換の中でグリッド上には全てのレンジのタイヤが揃いました。これによって全てのライダーとバイクに最適なタイヤを供給するという、ミシュランの望みが満たされ、改めてその能力が証明された形となります。

マルク・マルケスは毎周そのリードを広げていたことから彼の優勝は疑いようもないもので、チェッカーフラッグを受ける前に、マルク・マルケスは2位のマーべリック・ビニャーレスに対して3秒以上の差をつけていました。しかしマルケスが昨日6連続となるポールポジションを獲得していたことからも、この勝利は簡単に予想が出来たものでした。しかしマルケスはレーシングラインでスローダウンした事でペナルティーを与えられ、ビニャーレスが1番グリッドとなり、マルク・マルケスは4番グリッドからのスタートとなりました。

スタートシグナルが消える中、アンドレア・イアンノーネがホールショットを奪いますが、すぐにマルケスがこれをオーバーテイクします。マルケスはそのままCOTA6連勝を達成しますが、これは彼にとってはアメリカGP10連勝となっています。イアンノーネも戦いを諦めず、最終的に表彰台を獲得しました。今日表彰台に登った3人のライダー、開幕2戦で表彰台に登ったライダー達を合わせた9人のうち8名が異なるライダーとなっており、4つの異なるメーカーが表彰台を獲得、3名の異なるライダーが優勝しています。これはミシュランの目標である、全てのライダーにとって最適なタイヤを供給し、チャンピオンシップを可能な限りエキサイティングにするという旅を強力に後押しする結果となりました。

今日のカラフルで騒がしい観客は素晴らしいバトルを見ることが出来ました。バレンティーノ・ロッシが4位、アンドレア・ドヴィツィオーゾが5位となり、マルク・マルケスに1ポイント差でチャンピオンシップで首位を獲得。ヨハン・ザルコは6位を獲得し独立チームトップでフィニッシュ。7位は右手首骨折から2週間以内でのライディングとなったダニ・ペドロサ、8位にティト・ラバト、9位にジャック・ミラー、10位にアレイシ・エスパルガロとなりました。

ミシュランとグランプリパドックは開幕3戦の後に欧州に向かいます。レースの舞台は3日間に渡るテストが開催されたスペインのヘレス・サーキットで、レースは5月6日に開催されます。再舗装されたこのサーキットで、ミシュランは再び新たなチャレンジを迎えるでしょう。

マルク・マルケス

「今日は自分達にとって良いレースでしたし、ほぼ完璧な出来でした。フロントにミディアム、リアにハードという、自分達にとって完璧なタイヤを選択することが出来ました。週末を通じてこれらのタイヤの使い方に集中していました。今日は気温が上がりましたが、今回選んだタイヤは素晴らしい働きをしてくれました。これはレースにおいては非常に重要なことでした。結果は自分にとっては最高でしたね。レースの開始から終わりまでレースをリードすることが出来ました。コンスタントな走行が出来ましたし、レースが進むごとにタイヤのポテンシャルを理解しようとしていました。本当に嬉しいですし、既に次のレースについて集中しています。」

モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「トラックがどのような状態なのか不明でしたので、今回のレースには大きな不安がありました。今回はトラックが非常に汚かったにも関わらず、トラックコンディションによるタイヤの摩耗は予想より少なく、我々のタイヤも良い形で機能しました。残念ながらラップレコードを更新出来るほどに路面グリップがない状態でした。しかし、タイムは競争力があるものでしたし、6種類の異なるタイヤがレースにおいて使用されました。これは異なるライダー達が、路面温度が上がるにつれて我々の異なるタイヤに対して信頼をおいてくれたことの証明でもあり喜ばしい結果です。全ライダーのレースタイムは競争力のあるもので、この厳しい路面コンディションの中でのタイヤの摩耗に関しても喜ばしいですね。アルゼンチンの新しい路面でのパフォーマンスに続いて、こうして全く異なるサーキットで素晴らしい結果を残せた事は新たな自信になります。」

(Photo courtesy of michelin)

<ミシュラン プレスリリース>