23周で行われたアラゴンGP、ポールポジションからスタートしたマルケスはホールショットを奪ってそのままレースをリード。後続に5秒近い差をキープしたままレースを展開。そのまま全く外を寄せ付けずに優勝。

当初はマルケスにヤマハ勢が挑む展開が予想されたが、2番手のミラーの後をファビオ・クアルタラロが追い、序盤にマーべリック・ビニャーレスがクアルタラロをオーバーテイク。ビニャーレスはそのままミラーを抜くがマルケスには追いつけない。

その後ろでは10番グリッドスタートのドヴィツィオーゾが5位となり、ファビオ・クアルタラロを抜いて4位、そしてミラーを抜いて3位となる。ドヴィツィオーゾはストレートスピードを活かしてマーべリック・ビニャーレスを軽々とオーバーテイクして2位に順位をアップ。ビニャーレスは最後の最後にミラーにも抜かれて表彰台を逃した。

これで優勝はマルケス、2位ドヴィツィオーゾ、3位ミラーとなり、落ちついたレース展開、マシンの強みを十分に引き出したDucatiの2人が表彰台を獲得した。ビニャーレスは4位。中盤にマルケスを上回るペースで飛ばしたことがたたってか、後半にDucatiの接近を許し表彰台を逃した。

5位はファビオ・クアルタラロ。Ducatiのパワーになすすべもなく抜かれてしまったが、序盤ビニャーレスからのプレッシャーによく耐えたレースだった。6位はカル・クラッチロー、7位は素晴らしい走りを見せたアレイシ・エスパルガロ、8位ロッシ、9位のアレックス・リンスは1周目にフランコ・モルビデッリを無理な形でオーバーテイクしようとして追突、転倒させてしまったことでロングラップペナルティーを受けた。そこから追い上げに追い上げで9位は見事。

中上 貴晶は序盤ロレンソとのバトルなどもあったが、10位を獲得。11位アンドレア・イアンノーネ、12位ダニロ・ペトルッチ、13位ミゲル・オリヴェイラ、14位ジョアン・ミル、15位ティト・ラバト、16位フランセスコ・バグナイア、17位ミカ・カリオ、18位カレル・アブラハム、19位ブラッドリー・スミス、20位ロレンソは序盤一時TOP10が見えた位置からずるずると後退して20位、21位ハフィズ・シャーリンとなった。

リンスに突っ込まれたフランコ・モルビデッリは体は大丈夫そうで、レース後にガレージを訪れたアレックス・リンス、ダヴィデ・ブリビオの謝罪を受け入れていた。

(Source: suzuki-racing)

(Photo courtesy of michelin)