WithU Yamaha RNF MotoGPレーシングチームとWithU GRT RNF MotoEチームは、2022年の参戦体制をイタリアベローナ、フィルハーモニー劇場で特別イベントとして発表した。ヨーロッパ・エネルギー・グループのWithUブランドの社長、マッテオ・バラリンは、自身が代表を務める企業がある街でのイベント開催を強く希望していたため、チームの体制発表がこの場で行われた。
イベントにはRNF MotoGPの創設者でチーム代表のラズラン・ラザリ、チームマネージャーのウィルコ・ズィーレンベルグ、WithU GRT RNF MotoEチームマネージャーのフィリッポ・コンティ、MotoGPライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾ、ダレン・ビンダー、ブラッドリー・スミスと共にEnel FIM MotoE World Cupに参戦予定のニッコロ・カネパが揃った。
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アンドレア・ドヴィツィオーゾはDucatiのデスモセディチGPの開発を牽引し、マルク・マルケスとのチャンピオンシップ争いを何度も繰り広げた。2021年はシーズン後半にヤマハで5戦しており、世界選手権でのキャリアは20回目のシーズンとなる。チームメイトのダレン・ビンダーはMoto3からMotoGPクラスへの飛び級を果たした2人目のライダーとなる。
1月31日からはマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて3日間のシェイクダウンテストが開催され、ダレン・ビンダーがテストに参加する。その後2月5日から2日間ではチームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾも合流して、2022年の公式テストに挑むことになる。
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ラズラン・ラザリ チーム代表
「この美しいベローナの地で行われる体制発表会は、チームにとって多くのことを意味します。私たちは今年チームの再建、リブランディングを行い、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、ダレン・ビンダー2名の新しいライダーと共に目標を達成するためにベストを尽くしていきます。そしてMotoEはブラッドリー・スミスとニッコロ・カネパの2名体制で戦います。」
「今年からWithUがMotoGPのタイトルパートナーとなってくれましたが、彼らは2019年から私たちと共に歩んできました。これからの3年間の継続的なコミットメント、マッテオ・バラリンのサポート、私たちへを信頼してくらたことに感謝しています。」
「チーム体制発表がマッテオ・バラリンの故郷であり美しい街であるべローナ フィルハーモニー劇場で開催されることは、チームにとって実にふさわしいことでしょう。このような場を設けていただいたことに本当に感謝します。」
「2022年シーズンはインディペンデントチームの中で最高成績を残すことを目指します。2022年には5人のルーキーがいますが、Moto3からMotoGPにジャンプしたのはダリンだけです。大きな挑戦であることは分かっていますが、彼のルーキー・オブ・ザ・イヤーを目指して戦いたいですね。」
「アンドレアは、6カ月以上の休養期間を経て第一線に戻ってきたことで証明しなければならないことがたくさんあるでしょう。世界選手権を戦うためのモチベーション、経験、意欲がまだあることを、彼自身としてだけでなく、すべての人に対して証明したいのです。」
ウィルコ・ズィーレンベルグ チーム・マネージャー
「2022年シーズンは、グループ全体が新しい冒険を始めることになりますからとてもワクワクしています。RNFチームと新しいプロジェクトを始めることは大きな挑戦です。グループの大部分は元のメンバーが残っていますが、ダレン・ビンダーのガレージでクルーが新しくなっています。」
「新しいクルーチーフ、新しいデータエンジニア、新しいメカニックが加わっていますが、加えて新しいホスピタリティ、新しいトレーラーも導入し、多くのものを入れ替えています。アンドレア・ドヴィツィオーゾは経験豊富なライダー、ダレン・ビンダーはルーキーです。以前からやっていることですが、毎シーズン、新しいチャレンジがあります。バイクは素晴らしい見た目ですが、重要なのは見た目だけではありません。2022年シーズンの開幕が待ち遠しいですね。」
マッテオ・バラリン
「私たちの会社が生まれ本拠地を置くべローナで、フィルハーモニー劇場のような格調高い舞台で、イタリアオペラと共にWithU Yamaha RNF MotoGPチームを紹介する機会を得たことを誇りに思っています。」
「MotoGPに挑戦を初めてから5年、私たちはこれまで以上に情熱とモチベーションを持っています。タイトルスポンサーとしての新しい経験は、WithUブランドにとって節目であると同時に、新たな始まりであり、大きな刺激となります。」
「私たちの価値観、情熱、勇気と決断力、そして継続的な成長と革新性を伝える重要かつ効果的な場であり、この大きな挑戦は私たちをユニークな存在にするでしょう。ラズランとWithU Yamaha RNF MotoGPチームが、2人のライダーとチーム全員が目指している目標に導いてくれると確信しています。」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「今シーズンの準備は万端です。ジムやモトクロスバイクでたくさんトレーニングしてきました。12月初旬に鎖骨のプレートを外して、今年に向けて体調を整えてきているんです。今のところすべてが順調です。」
「昨年は5戦テスト参戦をして、いよいよ今年からフルシーズンをスタートさせることができます。2021年後半に参戦したことが、2022年のテストやレースに良い形でアプローチするために大いに役立つと確信しています。」
「マシンのこと、エンジニアのこと、そしてチーム全体のことを、よりよく理解できるようになったといえるでしょう。新しいカラーは素晴らしいものですから、全体像にこれからのマレーシアテストが楽しみです。過去2年間はセパンで走ることができなかったので、セパンに行けるのは本当に楽しみですね。」[adchord]
ダレン・ビンダー
「新しいバイクのカラーがとにかく美しいですね。このカラーリングでライディングするのが楽しみですし、2022年のシーズンが正式にスタートするのが待ち遠しいです。今はとにかくMotoGPでの初シーズンがとても楽しみです。」
「ゴールは、とにかく一歩一歩確実に進むこと。Moto3からMotoGPへの飛び級は大変なことですから、徐々にステップアップして、できる限り高いレベルに到達したいですね。あまりクレイジーなことはせず、一歩ずつ、ゆっくりと、でも確実に向上していきたいと思っています。セパンテストが待ち遠しいです。」
(Source: rnfracing)
(Photo courtesy of rnfracing)