ミシュランによるMotoGP2022スペインGPプレビューポルトガルでジェットコースターのようなレースを終えた後、ミシュランとMotoGPパドックはイベリア半島に残り、スペインアンダルシアのヘレスでMotoGP第6戦に挑む。また、今週末はFIMMotoEワールドカップが開催される。ヘレスサーキットで開催されるスペインGPは、アンダルシアの太陽の下、世界最高峰のライダー達の戦いをみるべく、歴史的に多くの観客を動員してきた。スペイン南部に位置するヘレス・サーキットは1986年に建設され、その1年後に最初のレースが開催、それ以降MotoGPのカレンダーに組み込まれてきた。[adchord]

全長4,423mのヘレスサーキットは、5つの左コーナーと8つの右コーナー、そして607mの短いストレートから構成されており、レイアウトがタイトでストレートセクションがないため、タイヤには常にストレスがかかる厳しいサーキットと言える。このような状況に対応するため、2022年のMotoGPでは、フロント3本、リア3本のミシュラン・パワースリックタイヤが用意される。コンパウンドはソフト、ミディアム、ハードで、フロントは左右対称、リアは左右非対称で、右コーナーが8箇所あるため、タイヤ右側が硬くなっている。

この時期は暖かい気候が予想されるが、雨が降る可能性があるため、ミシュランのパワーレインタイヤも準備される。このタイヤはフロントとリアにソフトとミディアムのコンパウンドが用意され、リアはスリックタイヤ同様に右側が硬くい左右非対称タイヤ、フロントは左右対称のタイヤとなる。[adchord]ミシュランによるMotoGP2022スペインGPプレビュー

2022年FIM Enel MotoEワールドカップ開幕戦に、ミシュランはこれまでよりもサステナブル素材の割合を高めた新しいMotoEリアタイヤを投入する。フロントタイヤはこれまで同様33%ながら、リアタイヤはこれまでの性能を犠牲にしない形で、昨年モデルの40%から46%へとその割合を高めている。この進化は使用する天然ゴムと再生カーボンブラックの量を増やすことによって可能となった。

ケーシング構造とラバーコンパウンドへのサステナブル素材の使用は、タイヤの環境への負荷を低減させただけでなく、ミシュランのエンジニアはウォームアップ性能と一貫したパフォーマンス性能において、これまでのものと比較して各タイヤレンジの性能維持に成功している。

ミシュランモータースポーツ2輪マネージャー ピエロ・タラマッソ

「ヘレス・サーキットはその路面とレイアウトから、タイヤにとって常に厳しいテストの場となっていますが、私たちはいつものようにライダーに最適な性能と一貫性を提供するべく、最高のコンパウンドとケーシング構造を組み合わせた選択肢を提供します。」

「今シーズンのMotoGPは、これまでのところ非常に成功しており、タイヤのグリップと一貫したパフォーマンス性能で、ライダーたちはマシンの限界までプッシュすることが可能で、サーキットでのラップタイムレコードやレースタイムを更新しています。」

「MotoEはこれが今シーズン最初のレースですが、私たちはここへレスで、サステナブル素材の使用比率を上げた2022年用MotoEタイヤのテストを成功裏に終えています。その事実から、私はミシュラングループの”AllSustainable(オールサステナブル)”戦略を継続的に進めつつシーズンをとおして素晴らしい、そして見る者を楽しませてくれるレースが展開されると 確信しています。」

(Photo courtesy of michelin)