MotoGPは今週末シルバーストーンで開催される。シルバーストーンでは4週間前にF1が開催されている。MotoGP世界選手権の全ライダーと密接に協力するブレンボの技術者によれば、シルバーストーンはブレーキにとって中程度の負荷がかかるサーキットだ。
F1はブレーキングなしで飛び込めるコーナーでブレーキシステムの冷却を助けることが出来るが、バイクの場合はブレーキングの頻度が高く、ストレスも大きい。なお、雨が降っている時でも、MotoGPではカーボンファイバー製ディスクを使用する。これは数年前まで使用されていたスチール製ディスクよりもはるかに高性能で、レースの最初から最後まで安定して使用出来る。
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F1と異なるMotoGPバイクの制動
シルバーストーン・サーキットでは、MotoGPライダーが1周あたり10回、合計36秒間ブレーキを使用するのに対し、F1では1周あたり8回、合計14秒間ブレーキを使用する。アッセンでバイクは1周あたり10回ブレーキを使用するが、アッセンはコースが1.4kmと短くトップスピードが低いため、ブレーキシステムの使用時間は1周あたり27秒にとどまる。
対してイギリスGPのコース前半では、少なくとも時速100kmでの走行が不可能なコーナーが4つあるが、ターン6の制動距離は253m、ターン3は142m、ターン4と7はそれぞれ70m以下と、それぞれの制動距離は大きく異なる。スタートラインからチェッカーフラッグまで、ライダーがブレンボのブレーキレバーにかける力をすべて合計すると、900kgを超える。
時速200kmの減速を約300mで
シルバーストーン・サーキットの10カ所のブレーキングセクションのうち、2カ所はブレーキングが非常に厳しく、3カ所は難易度が中程度、残りの5カ所は軽度のブレーキングとなる。ターン15はMotoGPバイクにとって最も厳しいブレーキングポイントで、MotoGPバイクはブレーキレバーに5.8kg(13ポンド)の荷重がかかり、1.1gの減速Gがかかる。制動距離は296m、制動時間は5.2秒となり、ライダー達は時速327kmから時速127kmまで減速する。この間、ブレンボHTC 64Tのブレーキフルードプレッシャーは11.2 barに達する。
(Photo courtesy of brembo)
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