MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権の最終戦、レース2では新チャンピオンのトプラック・ラズガットリオグルが今季最後のレースで優勝。ニコロ・ブレガはハットトリックを狙っていたが、2位となり、3位にはBMWのマイケル・ファン・デル・マークが入賞した。

青空が広がる中で始まったレース2では、ブレガがスタートからリードし、トプラック・ラズガットリオグルとヤマハのアンドレア・ロカテリ(Pata Prometeon Yamaha)が追走。トプラック・ラズガットリオグルは3周目のターン1でブレガを抜き、トップに立った。

アンドレア・ロカテリは序盤で好調な走りを見せ、表彰台争いに食い込むも、アレックス・ロウズとの4位争いの中でブロックされてコース外に押し出され、6位まで後退。2023年のワールドチャンピオンであるアルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)は、トップ6の争いの中でコース外に出て10位まで後退した後、数周で持ち直したが、10周目にクラッシュしてリタイア。イアンノーネもレース中盤でファン・デル・マークのリアタイヤに接触して危うく転倒しかける場面があったが、共に持ちこたえたものの、6位まで順位を下げた。

レース終盤、残り7周となったところで、ブレガがペースを上げ、トプラック・ラズガットリオグルとの差を縮めたが、逆転の機会を見いだせなかった。イアンノーネはミスから立ち直り、アレックス・ロウズ、ダニーロ・ペトルッチ、ギャレット・ガーロフを抑えて4位に浮上した。

20周のレースは、フィリップ・エッテル(GMT94 Yamaha)のマシンが煙を吹き、コース上にオイルの危険が生じたため、残り4周のところで赤旗中断となった。レースは全体距離の2/3を消化していたためトプラック・ラズガットリオグルが優勝となった。アンドレア・イアンノーネが5位のアレックス・ロウズと6位のダニーロ・ペトルッチを抑えて4位となり、ギャレット・ガーロフとロカテリが7位と8位を確保。ジョナサン・レイとが9位と10位でフィニッシュした。

トプラック・ラズガットリオグルは土曜日に2024年シーズンのタイトルを決めた後、通算57勝目を挙げ、BMWにとってヘレスでの初勝利を達成する形で週末を締めくくった。