ポルトガルGPのスプリントレースは序盤からトップ3名の激しいバトルが展開された。レースをリードしたのはポールスタートのマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)だったが、KTMのペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)がアグレッシブな走りでパス。しかしこの展開に割って入ったのが、最終セクターで圧倒的なスピードを持つアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシング)。最終コーナーからスピードを乗せてメインストレートでオーバーテイクをする走りでトップに立つと、その後2位のアコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)と何度も順位も入れ替える激しいバトルを展開。

しかし、アレックス・マルケスはアコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)を抑え込む走りを披露した後の最終コーナーからメインストレートでアコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)を突き放すと、トップを走り続けて優勝。最終ラップは少し失速するもアコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)を抑え切って優勝を手にした。アコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)はなんとしても優勝を果たしたい思いが伝わる激しい走りだったが、2位となった。マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)はこの2人のバトルに参加出来ずに3位でレースを終了した。
4位にはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、5位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)、6位のフェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシング)は終盤にヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)を抜いて6位を獲得。7位ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)、8位フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、9位ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)、10位ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMテック3)となった。
優勝アレックス・マルケス
「5番グリッドからのスタートはタフでしたが、良いスタートでしたね。今日はフィーリングが非常に良くて最終コーナーからの加速が最高でした。最終コーナーからの加速でオーバーテイクに必要なタイヤグリップをかなり使ってしまっていましたが、これもプランのうちでした。明日はもう少し調整していきますが土曜日の内容には満足しています。」
2位ペドロ・アコスタ
「タフでした。KTMのバイクはタイヤ摩耗に苦しむことはわかっていました。可能な限りのレースが出来たと思いますし、マレーシアよりも良いレースが出来ました。明日も引き続き挑戦していきます。」
3位マルコ・ベッツェッキ
「全体的には悪くなかったですしフロントグループについていきたいと思っていました。ただ今日はアレックスとペドロのほうがスピードがありました。ついていこうとしましたが、十分なスピードがありませんでした。作業を続けて明日にさらに前進したいです。とは言え表彰台は常に嬉しいものです。アプリリア、ファンの皆に感謝したいですね。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。