ドゥカティは、MotoGPワークスライダーであるマルク・マルケスとフランチェスコ・バニャイアに敬意を表し、それぞれの個性とスタイルを反映した特別仕様車「Panigale V2 MM93」と「Panigale V2 FB63」を発表。両モデルはシリアルナンバー入りの限定生産となり、パニガーレV2 Sをベースに、より鋭く、より戦闘力を高めたトラック志向のバージョンとして仕上げられている。

マルケスのデビューを再現するMM93、バニャイアのアイデンティティを象徴するFB63
MM93仕様は、マルク・マルケスがドゥカティに加入して初のテストに臨んだ際のカラーリングを忠実に再現。“Todo Rojo(真っ赤)”デビューと称されたその瞬間を称えるデザインで、カウルにはマルケスのゼッケン「93」およびチームが用いる識別子「MM93」が配置されている。
FB63仕様は、バニャイアが使用するブラック&レッドの迷彩柄ヘルメット、グローブ、ブーツのデザインをベースに、モデル名横に「FB63」を、そしてフェアリング側面には彼のモットー「GoFree」を配置。ライダーとしての個性と哲学を体現する一台に仕上げられている。
機能面も本気仕様、サーキットでの戦闘力を徹底強化
両モデルには、ドゥカティのMotoGPマシン「デスモセディチGP」のデザインに着想を得た5本スポーク鍛造アルミホイールが初採用され、鋳造ホイールと比較して1.5kg軽量化。前輪で27%、後輪で21%の慣性低減を実現し、加速、応答性、コーナリング性能が大幅に向上。
また、オーリンズ製のアジャスタブルステアリングダンパーを搭載し、ハイスピード域での安定性とコントロール性を強化。削り出しステアリングプレートには各車両のシリアルナンバーが刻印され、ローポジションのセパレートハンドルがコーナリング時の上体移動をしやすくしている。
空力面では、大型レーシングウィンドスクリーンを採用し、前面投影面積を拡大。高速走行時の安定性とライダーの快適性が向上しており、ルックス面でもよりアグレッシブな印象を与える。さらに、デスモセディチGP仕様のグリップにより、トラック走行で重要となる手元のホールド感も大きく進化している。
マルク・マルケス
「パニガーレV2には初めて乗りましたが、従来モデルよりもとても軽くて、ブレーキングとハンドリングが優れていて、低回転域のトルクも大きくて、本当に乗りやすかったです。」

フランチェスコ・バニャイア
「トレーニングで使っているサーキットで、このバイクに乗った初回から2/10秒もタイムを更新することができました。」
発売日と展開地域
- 欧州地域:2026年3月発売
- 米国:2026年4月以降に展開
- 日本・オーストラリア:2026年7月から順次導入予定
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。