BbKRTのアクスル・バッサーニとアレックス・ロウズが、チェコ・モストでのWorldSBKラウンド最終日に、それぞれポイントを獲得して週末を締めくくった。

日曜最初のレース、ティソ・スーパーポールレースでは、ロウズが4番グリッドからスタート。2人のライダーと激しく競り合いながら7位でチェッカーを受け、日曜朝の好調なペースと安定感で3ポイントを獲得した。一方のバッサーニは、この10周のスプリントレースで誤ってジャンプスタートをしてしまい、2回のロングラップペナルティを受けて18位に沈んだ。

だが、22周で争われたレース2では、2人の運命が入れ替わる。ロウズはスタート直後の1コーナーで他車によりコース外へ押し出され、大きくポジションを落とす。それでも強いペースと執念で巻き返し、15位でゴールして1ポイントを追加した。

バッサーニは13番手スタートから序盤に一気に5番手まで浮上。22周を通じて安定した強さを見せ、15周目に1つ順位を落としたのみで、最終的に6位でフィニッシュ。今季2番目となる好成績で、10ポイントを獲得した。両レースはドライコンディションで開催されたが、気温は引き続き低めで推移した。

これでシーズン第5戦終了時点で、バッサーニは総合10位(63ポイント)、ロウズは総合11位(61ポイント)につけている。WorldSBKはこの後3週間のインターバルを挟み、6月13~15日にイタリアのミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで次戦が行われる。その前には、5月27~28日に同サーキットでBbKRTのテストが予定されている。

アクスル・バッサーニ

「レース2ではペースが本当に良くて、常に1分31秒台で走れていました。バイクのフィーリングも非常に良くて、3位争いに加わろうとプッシュしていたのですが、ミスをして1つ順位を落としてしまいました。その後のペースは他のライダーたちと同じくらいでした。13番手スタートから6位で終えられたのは本当に良かったと思います。厳しい週末でしたが、最後は良い形で締めくくれました。ポジティブな感覚で週末を終えられることは大事なので、チームに感謝します。ミサノでまた会いましょう。」

アレックス・ロウズ

「残念ながら、レース2は1周目の大きなインシデントで台無しになってしまいました。回避行動を取らざるを得ませんでした。スタート自体は悪くなかったし、今週末はスタートも良くなってきていました。バイクに変更を加えて臨んだレースだっただけに、ああいう形で終わってしまったのは悔しいです。最初のコーナーで20秒遅れるようでは勝負になりません。それでもセッティング変更の効果を見るために走り続けましたし、終盤のペースは良くて、昨日よりも6~7周で改善できました。それが目標でもありました。他人の影響でレースが壊れてしまったのは残念ですが、全体としては悪くない週末でした。運が最後まで味方してくれなかったですね。次のテストは重要になるし、ミサノはビモータのホームレースでもあるので、しっかり準備して臨みたいです。」