ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が、トプラック・ラズガットリオグル(BMW)とのレース全編にわたる激闘を制し、わずか0.027秒差のフォトフィニッシュでレース 2を制した。スタート直後に2番グリッドからトップに立ったブレガは、14周にわたりラズガットリオグルの猛攻を耐え抜いた。
一時は逆転され、ラズガットリオグルがレース1のようにギャップを広げにかかるも、ブレガは決して離されず冷静に終盤の逆襲に備えた。そして最終ラップ、ゴール直前での驚異的なオーバーテイクで劇的な勝利をもぎ取った。この勝利により、ブレガはランキング首位をキープし、2位ラズガットリオグルとの差を31ポイントに広げた。
一方、アルヴァロ・バウティスタ(同チーム)は、レース開始直後の第1コーナーでジョナサン・レイ(ヤマハ)との接触により無念の転倒リタイア。スーパーポールレースで5番グリッドを獲得していたが、その期待は一瞬で潰えた。レイはこの接触により「2ロングラップペナルティ」を科されている。

ニコロ・ブレガ
「スーパーバイクでのベストウィンだったと思います。週末のFP1で大きなクラッシュをしてから、今日も全身の痛みに耐えながらのレースでした。レース1と違って、今回はトップラックに抜かれた後も食らいついて、最後のアタックを準備することができました。ここ数日、懸命に作業を続けてくれたチームに心から感謝します。次はイタリアのファンの前で走れるミサノが楽しみです」

アルヴァロ・バウティスタ
「多くを語ることはありません。第1コーナーでリスクの高い動きを控える重要性については、これまでもセーフティ・コミッションで何度も話してきました。その接触が、この選手権でもベテランの部類に入るジョニーによるものだったという事実が、さらに残念です。幸いにも私は怪我をしませんでしたが、ビエルヘはもっとひどい状況だったので、とても気の毒です」