2026年シーズンのライダー市場に早くも動きが見え始めた。トプラック・ラズガットリオグルのMotoGP転向の可能性が再び浮上している。日本メーカーのヤマハが、現スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)王者であるラズガットリオグルと接触していることが明らかになった。
28歳のトルコ人ライダーは、2021年にヤマハとともにWorldSBK王座を獲得。2024年にはBMWに移籍し、同メーカー初のタイトル獲得を達成している。以前からMotoGP転向の噂は絶えなかったが、金曜にアラゴンGP中のピットレーンでプリマ・プラマック・ヤマハMotoGPチームのディレクター、ジーノ・ボルソイが語った内容により、その可能性が一段と現実味を帯びてきた。

プリマ・プラマック・ヤマハMotoGPチーム ジーノ・ボルソイ
「噂は噂です。しかし確かにヤマハはトプラックと何らかの接触をしており、議論が進んでいます。来季について話してはいますが、今季の我々のライダー陣についても考えなければなりません。彼らは大きな可能性を示しているし、同じ体制を維持するべきかどうかを見極める必要があります。ただ、常に議論は行っています。」
「契約の内容次第ですね。我々のライダーとは異なる2種類の契約形態が存在しています。その点を詳しく検討し、マネージャー達とも話し合わなければなりません。来季のラインアップはまだ思案中です。これ以上は言えません。先ほども話したように噂は噂です。現時点でトプラックとの正式な契約は存在せず、議論の場が設けられた段階に過ぎません。夏までの間に現ライダーの状況を見極め、最終的な決断を下す必要があります。」
ラズガットリオグルはMotoGPマシンでの経験もある。2023年にヘレスでテストを実施しており、その後もWorldSBKに参戦。2023年にはアルヴァロ・バウティスタに次ぐランキング2位でシーズンを終えた。そしてBMWに移籍後は破竹の13連勝を含む圧倒的な成績で再びタイトルを獲得している。