ミシュランにとって今季2度目の海外戦は、5週間にわたるアジア・パシフィック・ツアーです。MotoGPライダーとミシュランは、今週末のMotul Grand Prix of Japan(※日本グランプリ)参加のため、ツインリンクもてぎへと向かいます。
昨年のレースは3日間の日程がすべて激しい雨にたたられましたが、今年はそれよりも良い天気になることが期待されています。初開催のタイ・グランプリを終えた後、一週間のブレークを経て、ミシュランは今、日本、オーストラリア、そしてマレーシアと3週連続開催となるグランプリに向けて、再びアジア・オセアニア地域に向かいます。3連戦の初戦は日本、ツインリンクもてぎがその舞台となります。
全長4,801mのこのサーキットは1999年から日本におけるモーターサイクル・グランプリのホームとなっており、グランプリ開催は今年で20年連続となります。6つの左、8つの右コーナーを有するコースのレイアウトには、ハードブレーキングゾーンがいくつもあり、中でも最も良く知られているのがその名も、“90度コーナー”です。ここは高速ダウンヒルに続く右ターンでハードブレーキングが要求されるため、フロントには大きなストレスがかかります。ここではライダーがコーナーで制動し、ターンする間に必要となる高い安定性とグリップ力がタイヤに求められます。
このサーキットはそのストレスのかかる形状と路面による摩耗から、タイヤには非常に厳しく、MICHELIN Power slickは24周のレースでたくさんの仕事をしなければなりません。これらすべてを考慮して、ミシュランはすべてのライダー、チーム、そしてマニュファクチャラーが週末を通して最高のパフォーマンスを発揮できる、またこの時期のもてぎに予想される朝の寒さにも対応した選択ができるよう各タイヤレンジを供給します。コンパウンドはコースの要求に合わせて選択され、フロントは左右対称設計のソフト、ミディアム、そしてハードを用意。
一方、リアの選択肢もソフト、ミディアム、そしてハードですが、こちらはコーナー数の多い右側をよりハードにした左右非対称設計となっています。
東京から北に車で約3時間、水戸と宇都宮の中間、北関東、栃木県芳賀郡の青々と茂る森林地帯に位置するツインリンクもてぎは、雨になる傾向があります。2017年にはその傾向が完全に現実のものとなり、すべてのセッションとレースが雨に見舞われました。
この大雨は、ミシュランに有効なデータをもたらし、3日間の厳しい走行を経てMICHELIN Power rain のさらなる開発が可能となりましたが、普通ではない天候が繰り返されることを望んでいるライダーは誰ひとりいないことは確かでしょう。供給するタイヤレンジは前後ともソフトとミディアムで、フロントは左右対称、リアは右側をよりハードにした左右非対称設定としています。
3週連続ツアーの初戦は10月19日、ツインリンクもてぎでスタート。ミシュランとライダーたちは金曜日に2回予定されているフリープラクティスセッションから走行を開始します。翌土曜日には公式予選が行われ、決勝レースのスターティンググリッドでより良い位置を獲得すべく争います。24周で争われる選手権第16戦決勝は日曜日、日本時間14時00分にスタートします。
ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ
「日本は3週連続のレースツアーの初戦ですが、わずか一週間前にはタイに居たので、今はシーズンの中でも、まさに日程が詰まった期間と言えます。ツインリンクもてぎは、非常にハードなブレーキングゾーンを有するサーキットなので、ライダーたちはコーナーに深く進入するためにフロントタイヤの安定性を要求しますが、必要な時にパワーを充分に路面に伝えることができるリアタイヤも不可欠となります。」
「そのため私たちはこの両方の具体的な要求に対応したタイヤレンジを供給しなければなりません。昨年、私たちは週末を通して雨に見舞われてしまいました。同じことが繰り返されることを望んでいませんが、あのように長時間にわたってコースがウエットコンディションとなったことはミシュランにとっては非常に有益で、MICHELIN Power rainを充分に評価、分析することができました。でも一週間で充分。もう繰り返したくはありません!」
(Source: michelin)
(Photo courtesy of michelin)