2025年MotoGP第4戦、カタール・グランプリが今週末ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。プラマック・ヤマハMotoGPチームは、前戦アメリカズGPでの好成績を追い風に、さらなる躍進を狙う。チームはジャック・ミラーとアウグスト・フェルナンデスの2名体制で臨み、負傷欠場中のミゲル・オリベイラの代役として、今回もヤマハのテストライダーであるフェルナンデスが出場する。

前戦の勢いを維持するプラマック・ヤマハ

オースティンでは、ミラーが今季自己最高の5位フィニッシュを果たし、ヤマハ勢最上位に。フェルナンデスも13位と堅実な走りを見せた。今週末のロサイルでは、ミラーにとってMotoGP通算13回目の出走となるナイトレース。ミラーは2014年にMoto3で優勝した経験を持ち、相性の良さを感じている。フェルナンデスは同サーキットで過去6回の出走経験があり、2022年Moto2で4位を記録している。

ロサイルは中高速コーナーが多く、ハードブレーキング区間が少ない。ブレンボの評価では難易度3(6段階中)とされており、YZR-M1の特性が活かせるサーキットと見られている。

チーム状況とランキング

現在のポイントランキングでは、ミラーが総合10位(19ポイント)、フェルナンデスが20位(3ポイント)。コンストラクターズランキングでヤマハは5位(28ポイント)、チームランキングでプラマック・ヤマハは10位(24ポイント)となっている。

チームディレクター ジーノ・ボルソイ

「アメリカズGPで掴んだバランスを維持し、さらに前進することが目標です。ロサイルのレイアウトはYZR-M1のポテンシャルを活かせるはずです。金曜夜のプラクティス終了時点で、Q2進出に直結するポジションを把握できるので、まずはそこが鍵になります。ミラーは限界までマシンをプッシュし、フェルナンデスも回を重ねるごとに自信を深めています。オリベイラの不在は残念ですが、その間にフェルナンデスの成長をしっかり支えていきます。」

ジャック・ミラー

「カタールはヤマハに向いているサーキットだと思います。ロングコーナーが多く、ストレートは1本だけ。オースティンでは明らかな進歩を感じたので、この流れを継続していきたいです。週末を通じてドライの走行時間が多く取れることが重要で、開発にも大きな意味があります。チームの士気も高いので、しっかり前進したいですね。」

アウグスト・フェルナンデス

「まずはミゲルにお見舞いを伝えたいと思います。一日も早く回復して、元気な姿を見せてくれることを願っています。僕にとってはまたYZR-M1に乗れる機会をもらえて嬉しいですし、チームとの連携をさらに深めていきたいです。オースティンの内容には満足していますし、ロサイルは好きなサーキットなので、さらに良い結果を目指して頑張ります。」

(Photo courtesy of yamaha)