2025年MotoGP世界選手権は今週末、カタール・ロサイル・インターナショナル・サーキットで第4戦を迎える。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスは、今季最後の海外ラウンドとなるこのナイトレースでの好成績を目指す。

クアルタラロは現在、ランキング12位タイ。ロサイルではこれまで安定したリザルトを残していないが、2021年にはドーハGPで優勝しており、ポテンシャルは十分だ。前戦オースティンでのマシンの改善を実感したことから、今回も同様のセットアップで挑み、データ比較を進める。

リンスはランキング15位タイ。2013年Moto3で3位表彰台を獲得した経験があり、MotoGPクラスでは2019年に4位を記録している。前戦アメリカズGPのセットアップをベースに、再び確実なポイント獲得を目指す構えだ。

ロサイル・サーキットは2004年にMotoGPカレンダーに加わり、2008年からはシリーズ唯一のナイトレース開催地となっている。流れるような中高速コーナー(左6、右10)に加え、1kmを超えるロングストレートと急な1コーナーが象徴的で、オーバーテイクの機会も多い。

チーム監督 マッシモ・メレガリ

「カタールでは、COTA(アメリカズGP)で見せたパフォーマンスをベースに取り組めます。視界確認ラップでのクラッシュやその他のトラブルがなければ、もっと良い結果が得られたはずです。とはいえ、M1のパフォーマンスが改善されたという手応えはあり、これを土台に前進できると確信しています。ロサイルは我々のマシン特性に合っているので、この流れを継続できるはずです。」

ファビオ・クアルタラロ

「ロサイルはいつもシーズン最初のサーキットというイメージがありましたが、今年はスケジュールが変わったので、すごく久しぶりに来た感覚です。しかもプレシーズンテストもなかったので、なおさらです。去年のGPよりも気温が高くなると思いますし、暑い週末と長いレースになることは覚悟しています。オースティンでは望んでいた結果には届きませんでしたが、特にスプリントでポジティブな要素が見つかりました。今回もチャレンジングな週末になると思いますが、もう一度挑戦するのが楽しみです。」

アレックス・リンス

「まだ理想的なセットアップを探している途中ですが、オースティンでの状態から再びスタートして、さらに前進していきたいです。カタールはタイヤの消耗が激しいサーキットなので、その点にも注意が必要ですが、やる気は十分ですし、集中して取り組んでいきます。」

(Photo courtesy of yamaha)