再スタートで攻勢に転じる

ヨハン・ザルコは今回のレースでは2度目のスタートが鍵を握ったと語る。1回目ではポジションを上げられずに苦しんだが、2回目では好スタートを切り、ポジションアップと積極的なオーバーテイクを実現。ベッツェッキに抜かれた際には彼のスピードを理解していたため、懸命に食らいつこうとしたとする。タイヤマネジメントが勝負を分けたとし、ファビオのトラブル後には優勝の可能性も頭をよぎったというが、自身はタイヤに苦戦。ル・マンの優勝ほどではないとしつつも、チェッカー後の手応えは上々と語った。これでフランスGPから引き続き連続表彰台となる2位で、ホンダライダーとしてはマルク・マルケスが2021年に連続表彰台を獲得して以来の連続表彰台だ。

ヨハン・ザルコ

「自分にとって今回2回目のスタートがあったことが重要でした。1回目のスタートではポジションを改善出来なかったので助かりました。2回目のスタートでは良い位置で走行出来ましたし、ポジションを改善することが出来ました。自信を持って他のライダーをオーバーテイク出来ましたね。マルコ・ベッツェッキにオーバーテイクされた際は彼のスピードがわかっていましたから、可能な限り彼についていこうとしていました。」

「今回のレースではペースを維持しつつタイヤの温存が重要でした。ファビオのトラブルの後は優勝も可能性があるかもと思っていました。ベッツェッキはタイヤに苦戦するかもと思っていたんです。ただ実際彼は苦戦することなくペースを維持して走行していました。自分は逆にタイヤに苦戦してしまいました。」

「ドライコンディションで良いパフォーマンスを発揮することが出来たことが重要でした。このトラックでドライでこういった走行ができるとは思っていませんでした。スピードもありましたしペースも良かったです。ル・マンもそうでしたけど、自分のすべきことをしている状況で良い走行が出来ていました。ル・マンの優勝より良かったとは言えませんが、チェッカーフラッグの後に感じたフィーリングは良かったですね。」

(Photo courtesy of michelin)