満足いくレースとなったジョアン・ミル

決勝では11番グリッドからスタートしたジョアン・ミル。序盤からトップ10争いに加わり、ミラーを早々に攻略。続いて前方を走るディ・ジャンアントニオ、ビニャーレスに狙いを定めた。クアルタラロの追撃を受けつつ、ミルは中盤で両者をパス。その後は冷静なペースコントロールで彼らを抑え続けた。終盤には完璧なタイミングで後続との差を広げ、1秒以上のマージンを築いて7位でチェッカーを受けた。ホンダRC213Vでの今回の結果は、2023年インドGPの5位以来となる自己最高成績。また、2025年シーズンのベストリザルトとなった。

ジョアン・ミル

「ようやく納得のいく結果でレースを終えることができました。7位でここまで嬉しいと感じたのは初めてかもしれません。今の自分たちの状況を物語っていますし、これが転機になってほしいと本当に思っています。ここまで辿り着けたこと、やってきたことには満足しています。当然、まだ改善すべき点は多くあります。月曜のテストで新たな手応えが得られることを期待しています。今日のレースでは他のライダーやバイクとの差がどこにあるのかをさらに理解できました。持てる限りの手段を駆使して戦い抜きましたし、自分の全力を尽くせたことには満足しています。」

(Photo courtesy of HRC)