BK8グレシーニ・レーシングMotoGPは、2026年シーズンにアレックス・マルケスがドゥカティの最新ファクトリーマシン「GP26」を使用することを正式発表した。これは、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)やフランチェスコ・バニャイアと同仕様のマシンであり、サテライトライダーとしては大きな待遇変化となる。

2025年シーズンはここまででグランプリ16戦を消化し、アレックスはスプリントレースで11回、決勝レースで10回の表彰台を獲得。そのうち2勝を挙げており、GP24を駆りながらも非常に安定した成績を残している。

現時点でファクトリースペックのドゥカティは3台。ドゥカティ・レノボ・チームの2台に加え、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46)の「GP25」が該当する。アレックス・マルケスのGP26投入により、来季は4台体制となる見込みだ。なお、これは既存の選手と供給されているバイクが入れ替わるわけではなく、純粋な追加とみられている。

アレックス・マルケス

「グレシーニと共にファクトリーバイクで戦えることは光栄です。チームはここ数年、完璧な仕事を続けてきましたし、これは自分自身とチーム全体へのご褒美だと感じています。自分たちの夢に向けてさらに一歩前進できる機会であり、2026年はもっと良い結果を出せるように頑張ります。ナディア、チームの皆さん、そして常に自分を大切に扱ってくれたジジとドゥカティに感謝しています。」

チーム代表 ナディア・パドバーニ

「このニュースはグレシーニ・レーシングにとって非常に重要な意味を持ちます。アレックスと我々のチームに対する信頼を寄せてくれたドゥカティ、そしてエンジニアのジジ・ダッリーニャに感謝します。今年、そして過去数年の成果が、この大きな節目に繋がりました。来年からアレックスがファクトリーバイクを駆ることを心から嬉しく思います。我々チームは、さらなる高みを目指す準備ができています。2025年は忘れられない年になるでしょうし、2026年もすでに楽しみです。」

ドゥカティ・コルセ ジェネラルマネージャー ルイジ・ダッリーニャ

「アレックス・マルケスの今シーズンのパフォーマンスは非常に印象的でした。様々な評価を経て、彼とその作業グループがさらに成長できるよう、ドゥカティ・コルセとしてさらなる支援を決定しました。アレックスはデスモセディチGPのポテンシャルを最大限に引き出しており、今後のアップデートを通じて、来年も一緒にさらなる進化を遂げられると確信しています。この取り組みは、ドゥカティファミリー全体にとって大きな価値となるでしょう。」