2010年のストーナー以来となる2戦連続優勝を飾ったドヴィツィオーゾ選手。実際のところはほとんどプッシュしておらず、タイヤを温存していたらタイヤが終わっていたという状況のようです。こうして2戦連続優勝したものの、あくまでもマシン開発が最優先で、チャンピオンシップ争いは視野にないと言います。

 

Q

「今日はおめでとうございます。今日はあなたにとって165回目のMotoGPクラスでのレースとなり、7日で2度目のドライコンディションでの優勝でした。本当位嬉しいでしょうね。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「今の気持ちを言い表すのは難しいですね。ムジェロで勝利して7日以内にまた勝利するとは思っていませんでしたから。今回はいかに週末をコントロール出来たかということに関して非常に嬉しく思っています。自分達は最速というわけではなかったですから。ただトラックとタイヤの限界をしっかりと把握することが出来ました。レースでは新しいタイヤを履いていたので、練習走行とは少し状況が異なりました。Ducatiのバイクについてはポジティブな点もネガティブな点も理解していますが、しっかりとポテンシャルを発揮して、ネガティブなポイントをコントロールしようとしました。今日は楽に速く走る事が出来て、ダニの後ろで走っている状況に驚いていました。今日はしっかりとタイヤをセーブする上で正しい戦略を取ることが出来ました。皆がスローダウンしていて、フルパワーを使っていませんでした。」

 

Q

「前半はダニがレースを引っ張り、あなたは楽に付いて行っているように見えました。実際に快適に走行していたんでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「そうですね。ダニもプッシュしていませんでしたし、自分もプッシュしていませんでした。彼と同様にタイヤを温存していたんです。ただ加速の力がありますので、(※ブレーキングで)フロントタイヤにストレスを与える必要が無かったんです。これが大きなアドバンテージだったと思います。残り10周でプッシュをしようとしたんですが、その時点でリアタイヤが終わってしまっていました。ただそれでもギャップを作るにはそれで十分だったんです。ライバル達もプッシュする余力が無かったようですしね。」

 

Q

「マーベリックとバレンティーノが苦戦したことで、チャンピオンシップでマーベリックの後ろの7ポイントで接近しているのはあなただけです。チャンピオンシップ争いにおいても自信を持っているのではないでしょうか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「現実にはそうなっていますけど、自分はバイクを開発することに集中したいと思います。まだ改善が必要な点はありますし、トラックによってはそのせいでタイムを失っている部分が大きいんです。チャンピオンシップ争いをするのであれば、こうした状態では駄目です。ですから、あくまでこうした改善点に注目していて、チャンピオンシップ争いはあまり考えていません。チャンピオンシップ争いをするのであれば、どの状況でも競争力を発揮することが必要です。この2戦は圧倒的なレースをしていますが、他のレースでは25秒も離されていました。これはちょっと許容出来る差ではありません。」

 

Q

「ムジェロでもクラウディオ・ドメニカーリがいる前での優勝でした。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ええ。彼の前でこうして良い結果を出せるのは嬉しいですね。」

(Photo courtesy of michelin)