プロベック・レーシング 限定モデル「KB998リミニ・エリート」を発表 世界5台の究極トラックマシン

プロベック・レーシングは、WorldSBKで培った技術を投入した特別モデル「KB998リミニ・エリート」を発表した。生産台数はわずか5台。究極のトラック体験を実現するために開発された完全専用パッケージだ。

ビモータ by カワサキ・レーシングチームの中核を担うプロベック・レーシングが手がけたこのモデルは、レースで実証されたテクノロジーとトップレベルの人材を融合。性能とライディングプレジャーを極限まで引き上げている。

ベースとなるKB998リミニのフレームとエンジンに、WorldSBK由来の素材とコンポーネントを投入。ショーワ、ブレンボ、OZレーシング、アクラポヴィッチ、ピレリ、J.Juan、タレオ、プーチ、GBレーシングといった一流サプライヤーのパーツに加え、プロベック独自開発の専用部品も組み込まれる。5台すべてがチームのファクトリーで個別にレースチューニングされ、フォーク内部スプリングやクラッチスプリングなど、サーキットやライダー特性に応じて調整可能な補助キットも用意されている。

電子制御はメクトロニク製システムを採用し、2Dテレメトリーを搭載。トラクションコントロール、点火、エンジンブレーキなどを細かく制御できる複数のマッピングと高度な設定機能を備える。

パフォーマンス面では16.7kgの軽量化と7.5%の出力向上を実現。最高出力は215馬力、車重176kgというスペックに仕上がった。単なる数値向上にとどまらず、マシン全体のダイナミクスとフィーリングを徹底的に磨き上げたトータルパッケージとなっている。

開発はプレシーズンのプライベートテストで進められ、開発ライダーのシャビ・フォレスに加え、アレックス・ロウズとアクセル・バッサーニが参加。さらにこのパッケージは、2025年ESBKスペインスーパーバイク最終戦ヘレスでも実戦投入され、ティト・ラバトが初参戦で表彰台を獲得している。

購入者には、単なる車両販売にとどまらない特別プログラムが用意される。アレックス・ロウズ、アクセル・バッサーニらWorldSBKライダーとともに走行できる専用トラックイベントへの参加権に加え、チームによる技術サポート、WorldSBKラウンドでのVIPホスピタリティも提供される。

価格は9万9800ユーロ(税別)。世界5台限定という希少性と内容を考えれば、まさにコレクターズアイテムかつ究極のトラックウェポンと位置付けられる。予約はプロベック・レーシング公式サイトを通じて受け付けている。