写真で振り返る2019年シーズン。イタリアGPの様子を振り返る。イタリアGPの舞台はDucatiにとってはホームサーキットとも言えるムジェロ・サーキットだ。高低差があることに加えて左右連続するコーナー、MotoGPバイクでは最高速度は350km/hを超える。このレースで優勝することはDucatiライダーにとっては悲願であり、2018年はDucatiで1年目に苦戦を続けたホルへ・ロレンソが優勝した。
ドライコンディションで行われた予選でポールポジションを獲得したのはレプソル・ホンダのマルク・マルケスだった。マルケスはDucatiのアンドレア・ドヴィツィオーゾのスリップストリームを利用して、2位のファビオ・クアルタラロに0.2秒の差をつけてシーズン4度目のポールポジションを獲得した。2位はファビオ・クアルタラロ、3位はDucatiのダニーロ・ペトルッチとなった。
レースが始まるとホールショットを奪ったのはマルク・マルケス、9番グリッドからスタートしたアンドレア・ドヴィツィオーゾは2位にまで一気にジャンプアップ。3番手スタートのダニーロ・ペトルッチ、ジャック・ミラー、アレックス・リンスなどもトップ争いを繰り広げた。
ペトロナスのファビオ・クアルタラロは腕上がりの症状に苦しんでペースが上がらず、マーべリック・ビニャーレスも後退、フランコ・モルビデッリは転倒、地元の大声援を受けるバレンティーノ・ロッシも転倒となり、ヤマハにとっては最悪のイタリアGPとなった。
優勝したのはDucatiのダニーロ・ペトルッチで、最終ラップのターン1に備えたブレーキングでマルケスとドヴィツィオーゾに抜かれるも、そのインをターン1で刺して優勝した。レース後には2019年シーズン開幕前のウインターテストからいろいろな事を教えてくれたドヴィツィオーゾに優勝を捧げたいと語っている。
(Photo courtesy of michelin)
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