レースは数多くのドラマが起きた素晴らしいものだった。ホールショットを奪ったのはマーべリック・ビニャーレスで、ヤマハ版のホールショットデバイスがばっちり機能したと言えよう。その後マルク・マルケスがペースの上がらないマーべリック・ビニャーレスを抜いてレースをリードするもミスをしてコースアウト。

マルクは転倒してもおかしくないミスをスーパーセーブするも18位に後退。一方トップに立ったマーべリック・ビニャーレスはフロントソフトタイヤに苦戦、ファビオ・クアルタラロとジャック・ミラーにリードを許す。ファビオ・クアルタラロはそのままレースをリード、ジャック・ミラーもこれに続く。

その後にマーべリック・ビニャーレスはミラーを抜いて2位に浮上。追い上げを開始したマルクはあれよあれよと言う間に表彰台圏内まで順位を挙げて3位となる。しかしマーべリック・ビニャーレスへのアタックを開始した直後にターン3でハイサイド。マルクはメディカルセンターに担架で搬送されたが、リハビリがようやく終わった肩をまたしても痛めた可能性が高い。

その後ドヴィツィオーゾがミラーをパスして3位に浮上。後方ではフランコ・モルビデッリとDucatiのミラーの走行ラインが交錯して両者が衝突。ファビオ・クアルタラロは危なげなく走り切って、MotoGPクラス初優勝を飾った。2位はタイヤを温存しきったマーべリック・ビニャーレス、3位にアンドレア・ドヴィツィオーゾとなった。

4位はジャック・ミラー、5位フランコ・モルビデッリ、6位ポル・エスパルガロ、7位フランセスコ・バグナイア、8位ミゲル・オリヴェイラ、9位ダニーロ・ペトルッチ、10位中上 貴晶、11位ヨハン・ザルコ、12位アレックス・マルケス、13位ブラッド・ビンダー、14位ティト・ラバト、15位ブラッドリー・スミスとなった。