ホルヘ・マルティン、エネア・バスティアニーニとのシート争いに勝利して、マルク・マルケスが2025年にフランチェスコ・バニャイアのチームメイトとなった。Ducatiからはムジェロの結果を待つと言われていたようだが、ムジェロでは優勝こそ出来なかったもの、旧型のデスモセディチで圧倒的な存在感を示した。これで実質的に来年Ducatiは最強の布陣でシーズンに挑む。

マルク・マルケス

「契約書には朝の8時にサインしました。契約は2026年までの2年間です。来年はタイトル争いをしなければいけませんが、2024年はレプソル・ホンダ・チームを離れるという大きな決断をしました。感情的な負担は大きかった決断ですが、スポーツとキャリアを考えてのことでした。結果を求めてモチベーションを取り戻すための決断だったと言えるでしょう。」

「全てに対して勇気と意欲を持たなければなりません。批判や称賛を受けることもありますが、それに立ち向かうためには勇気が必要です。レプソル・ホンダを離れるという決断をしなければ、レースキャリアは長く続かなかったでしょう。怪我をしてから4年間結果が出ず、どんなに精神的に強くても自信とモチベーションを維持するのは難しいものです。今は頭の中に計画があり、うまくいっていると思います。」

「ジジとは非常に直接的で率直な関係を築いており、彼がいるからDucatiにいると言えるでしょう。彼は触れるものすべてで勝利を収めてきたエンジニアですし、最初に彼に聞いたのは、2025年と2026年も彼がDucatiにいるかどうかでした。ドゥカティの色を感じるのは、内部に入り赤いスーツを着るときだけですが、それまでは外から見るだけです。ジジによると、Ducatiはスポーツ面とパフォーマンス面で自分の進化と改善能力を評価してくれました。」

「最初に契約に関して会話をした時から、サテライトチームならグレシーニに留まると明言していました。交渉において最も重要なのは、誠実さであり、自分の考えを変えないことですね。ホルヘ・マルティンとの競争に関してはなんの問題もありませんでした。Ducatiからはエネア・バスティアニーニも含め迷っているということで、彼らはムジェロの結果を待つつもりだと語っていたんです。そして彼らの選択が日曜の夜に伝えられたんです。」

(Photo courtesy of michelin)