モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームは、今週末の第14戦ハンガリーGPに向けて強い意気込みで臨む。MotoGPカレンダーに新たに加わったバラトン・パーク・サーキットで、ファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスが未知の舞台でのチャレンジに挑む。
前戦オーストリアで苦戦を強いられたクアルタラロは、今大会での巻き返しを狙う。現在ランキング10位のフランス人ライダーは、7月に開催されたWorldSBKラウンドの映像とデータを参考にバラトン・パークのレイアウトを研究済み。初走行となるこのコースで、どれだけ早く適応できるかがポイントとなる。
一方、アレックス・リンスはオーストリアからハンガリーへ直行し、集中モードを維持。ランキングは18位タイに位置し、課題克服に向けて一歩一歩前進中だ。前戦ではライディングスタイルの調整に手応えを感じており、今週末もその流れを継続したい構え。金曜のFP1で素早くリズムを掴むことが鍵になる。
バラトン・パークは2023年5月に正式オープンしたばかりの新サーキットで、全長4.08km、右コーナー7つ、左コーナー10、最長ストレートは665m。MotoGPクラスのライダーたちはこのコースでの経験がなく、今大会は全員が横一線からのスタートとなる。

マッシモ・メレガリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP チームディレクター)
「シュピールベルクでの厳しい週末を経て、気持ちを切り替えてバラトン・パークでの新たなチャレンジに臨みます。新しいサーキットを探求するのはいつも刺激的ですし、MotoGPが1992年以来となるハンガリーで開催されるという点でも意義深い大会になります。我々のテストチームが6月にここで走行を行い、ポジティブなフィードバックを得ました。現地ファンの前で素晴らしいレースを披露し、この新しいチャプターを良い形でスタートさせたいと思います。」
ファビオ・クアルタラロ
「チームはオーストリアでの問題点を洗い出すために全力で作業してくれました。自分もこのGPに完全に集中しています。バラトン・パークを走るのは初めてで、新しいサーキットに挑戦するのはライダーとして常に楽しみです。ハンガリーのファンと会えるのも楽しみですし、このコースが自分たちに合っているかを見極めて、今週末は前進できるよう頑張ります。」
アレックス・リンス
「ヤマハはオーストリアGPでなぜ苦戦したのかを理解しようとしており、それは来年への重要な材料になります。チームもテストチームも全力で取り組んでくれていて、感謝しています。連戦は、自分にとってライディングスタイルを調整し続けるチャンスでもありますし、前向きに取り組めています。バラトン・パークは全員にとって未知のコースで、ライン取りやブレーキングポイントを探る必要があるので、FP1が非常に重要になります。」