ホルヘ・マルティン 鎖骨骨折の影響でオーストラリアGP欠場が決定

2024年MotoGPワールドチャンピオンのホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)は、右鎖骨骨折からの回復途上にあり、次戦オーストラリアGPも欠場することがアプリリアから正式に発表された。マルティンは、ツインリンクもてぎで行われたティソ・スプリント中に転倒。右鎖骨を骨折する重傷を負い、即座にスペインへ帰国した。バルセロナの大学病院デクセウスにて、グランプリ医療の名医グザビエ・ミル医師率いるチームの手によって、骨折部位の整復および固定手術が成功裏に行われたが、復帰時期は依然として未定のままとなっている。アプリリアはすでに、インドネシアGPにマルティンが出場しないこと、代役を立てないことを明言していたが、今回チームマネージャーのパオロ・ボノーラが次戦オーストラリアGP(フィリップアイランド)にも復帰しないことを正式に認めた。

アプリリア・レーシング チームマネージャー パオロ・ボノーラ

「今回の怪我はかなり重度なものです。手術自体は非常にうまくいきました。現在は医師と連携してリカバリープランを確認しており、サーキット復帰がいつ可能かを見極めている段階です。フィリップアイランドには残念ながら帯同しないことが確定しました。今後についてはまだ分かりません。日々の診断結果を見ながら判断していく必要があります。骨折は通常の鎖骨骨折とは異なり、2か所に及ぶ複雑なものでした。回復には時間がかかります。ホルヘにはチーム全員からエールを送りたいと思います。この困難な時期、我々は常に彼のそばにいます」

MotoGPメディカルディレクター アンヘル・チャルテ医師

「ホルヘ・マルティンの手術は成功しました。ただし骨折は3つの骨片を伴う複雑なもので、中央~遠位3分の1にスクリューとプレートで固定しています。再転位を防ぐための補助プレートも設置しました。回復期間は現時点で明言できませんが、リハビリはできるだけ早期に開始する予定です」