オージーケーカブトは、同社のレーシング用フルフェイスヘルメット「F-17」シリーズの最上位モデルとなる『F-17R Mips(エフ・イチナナ アール ミップス)』を発表。軽量かつ高剛性を誇るカーボンシェルを採用し、Mips安全システムを搭載した数量限定のプレミアムモデルとして、2025年12月に発売予定。税込価格は110,000円。

空力テクノロジーの結晶「F-17」をベースに進化
「F-17」は、全方向型エアロダイナミクスをコンセプトに設計されたKabutoのフラッグシップモデル。走行中の気流を精密に制御する空力デバイスを多数搭載し、高速域での安定性とライダーへの負荷軽減を実現してきた。
今回発表された「F-17R Mips」は、そのF-17をベースに、カーボンを加えた新構造「A.C.T-2+C(精密成型カーボン+高強度複合素材帽体)」を採用。帽体にはハイパーガラス繊維と高強度有機繊維、さらに綾織りカーボンを複合し、軽量性と耐衝撃性の両立を高次元で達成している。
チンガード部分にはさらに強化構造を施し、空力性能と構造強度の最適バランスを追求。高級感あふれるカーボンの艶と織り目が、限定モデルとしての存在感を際立たせている。
Mipsを搭載し、安全性能を強化
F-17R Mipsの最大の特徴は、スウェーデンのMips社が開発した回転衝撃緩和システム「Mips® safety system」の搭載だ。斜めからの衝撃により発生する回転エネルギーを分散させ、脳へのダメージリスクを軽減するこのテクノロジーは、モータースポーツにおける次世代安全基準として注目されている。
Kabutoはこれまでの帽体成形技術と安全設計に、Mipsを融合させることで、さらなる保護性能を追求した。
最先端のエアロデザインと装備群
F-17R Mipsには、Kabutoが誇るエアロデバイスがフル装備されている。クレストスポイラー(PAT.P.)とウェイクスタビライザー(PAT.)を採用し、整流効果と負荷軽減を両立。コーナリング中でも安定したエア導入を可能にするサイドベンチレーションと、ヘルメット内部の熱気を効率的に放出するトップエアロベンチレーションを備える。
さらに、DAF-1Rシールドと新型DAF-Rラチェット構造により、密閉性と操作性を両立。センターに大型レバーを配置し、グローブ着用時でも直感的な操作が可能となっている。
快適性と実用性も抜かりなし
被り心地にも徹底的にこだわり、フィット感と着脱性を両立する設計思想を採用。インナーパッドには制菌加工DEOFACTOR®を採用し、清潔性を確保。エマージェンシーシステム(PAT.P)により、万一のアクシデント時には素早く安全に脱がせる構造となっている。
眼鏡対応のチークパッド、インカム用の専用取付スペースも設けられ、実用性にも配慮された。
製品スペック・発売情報
- 製品名:F-17R Mips(エフ・イチナナ アール ミップス)
- 発売予定:2025年12月(※数量限定販売)
- 価格:¥100,000(税込¥110,000)
- カラー:カーボン
- サイズ:XS(54-55cm)、S(55-56cm)、M(57-58cm)、L(59-60cm)、XL(61-62cm)、XXL(63-64cm)
- 規格:JIS、MFJ公認
- 標準装備:DAF-1Rシールド(クリア)
- 同梱品:DAF Pinlock®インサートレンズ、ブレスガードNo.10、ウィンドシャッターNo.5、GC-01リキッドボトルキット、KF17ジョイントベース
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。