ヤマハは2025年11月、創業70周年を記念した2026年モデルのモーターサイクルおよびスクーターの新ラインアップを発表。歴史と革新が融合した今回の新製品群は、冒険志向のアドベンチャーからストリート、スポーツツーリング、スクーターまで多岐にわたる。

WR125R:若年層向けデュアルスポーツ入門機が新登場
新型WR125Rは、トルクに優れたVVAエンジンを搭載したアドベンチャーデュアルスポーツモデル。若年層や初心者ライダーをターゲットに開発され、軽快なハンドリングと日常使いにも適した高い汎用性を兼ね備える。
- カラー:アイコンブルー(新色)/ヤマハブラック(新色)
- 発売時期:2025年第4四半期
テネレ700 ワールドレイド:次世代サスペンション搭載で刷新
2019年に新世代機として登場したテネレ700は、2026年モデルでさらなる進化を遂げる。プレミアムサスペンションと電子制御技術を搭載し、長距離ツーリングや過酷なオフロード走行における快適性と走破性を高次元で両立。
- カラー:レッドラインホワイト(新色)/ミッドナイトブラック(新色)
- 発売時期:2026年第2四半期
XSR900 GP:伝説のレースカラー「レジェンドイエロー」復活
XSR900 GPはヤマハのGPマシンの伝統を現代に受け継ぐスポーツヘリテージモデル。2026年モデルでは、1970年代のGPマシンを彷彿とさせる新色「レジェンドイエロー」が登場。従来の「レジェンドレッド」と並び、往年のヤマハファンの心を揺さぶる仕様に。
- 発売時期:2026年第1四半期
TRACER 7/GTにY-AMT搭載 ミドルスポーツツアラーに革新
ヤマハ独自の自動クラッチ式マニュアルトランスミッションY-AMTが、これまでのTRACER 9シリーズに続き、TRACER 7およびTRACER 7 GTにも搭載。
- フルオート/セミオート切替が可能
- シームレスな変速による快適なロングライド性能向上
- カラー/発売時期
- TRACER 7 Y-AMT:レッドライン/ミッドナイトブラック(2025年第4四半期)
- TRACER 7 GT Y-AMT:アイコンパフォーマンス/テックブラック(2025年第4四半期)
スポーツスクーター群も刷新 TMAX、XMAX、NMAXに新色追加
ヤマハの人気スクーター群が2026年モデルでデザイン・機能の両面で刷新。特に注目は、NMAX 155 Tech MAXへのYECVT(ヤマハ電動CVT)の搭載。
- エンジンモード選択(スポーツ/タウン)
- ダウンシフト機能で鋭い加速とエンジンブレーキを実現
また、TMAX・XMAX・NMAXの各モデルには、ヤマハレースを象徴するアイコンブルーと、プレミアム感あふれるクリスタルグラファイト(Tech MAXシリーズ専用)が新たに設定された。
主なスクーターラインアップと新色(2026)
TMAX Tech MAX クリスタルグラファイト Q1 2026
TMAX アイコンブルー Q1 2026
XMAX 300/125 Tech MAX(+) クリスタルグラファイト Q4 2025
XMAX 300/125 アイコンブルー Q4 2025
NMAX 155/125 Tech MAX クリスタルグラファイト/ミッドナイトブラック Q1 2026
NMAX 125 アイコンブルー Q1 2026
アパレル・アクセサリーも一新
ヤマハは2026年アパレルコレクションとして、次のテーマ別ラインを展開:
- Adventure Collection:テネレ700にインスパイアされたタフなオフロードスタイル
- Hyper Naked Collection:MTシリーズの都会的でアグレッシブな世界観を表現
- Sport Heritage Collection:XSR900 GPの伝統を体現したブラック×イエロー基調のクラシックデザイン
- Sport Touring Collection:長距離ツーリングに対応した高機能ウエア
- Scooter Collection:都市通勤ライダー向けの軽快で機能的なウエア
- REVS Collection:ヤマハファン全世代に向けたライフスタイルアパレル
MyRideアプリでライダー体験を拡張
ヤマハのMyRideアプリは、接続ダッシュボード搭載モデルと連携し、ナビゲーション、ライドデータの記録、SNS共有、メンテナンス通知など多彩な機能を提供。ツーリングの記録・分析からライダー同士のつながりまで、バイクライフをさらに楽しくするツールとして進化している。
70年の歴史とともに進化を続けるヤマハ
1955年にYA-1でスタートを切ったヤマハは、2025年7月に70周年を迎えた。2026年モデル群は、その記念すべき節目にふさわしい充実した内容となっており、すべてのライダーに「走る楽しさ」と「革新」の精神を届けるラインアップとなっている。

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。