リズムを崩しながらも冷静なレース運び
ジャック・ミラーは赤旗による再スタート後もリズムを保ち、ドゥカティ勢がミディアムフロントタイヤで苦戦する中、ソフトタイヤを活かしてファビオ・クアルタラロのペースに合わせようと試みた。残り4周でモルビデリとアレックス・マルケスのバトルに巻き込まれリズムを崩すも、バイクの状態は良好でヤマハにとってポジティブな週末だったと総括した。

ジャック・ミラー
「最初のスタートは良かったです。クリーンに飛び出せて、バイクのフィーリングも良好でした。ただ、その後すぐ赤旗が出て、もう一度やり直しになりました。それでも2回目のスタートでもうまく決めて、すぐに良いリズムに乗れました。」
「ドゥカティ勢がミディアムフロントで少し苦しんでいるのが見えたので、ソフトを活かして抜いていき、ファビオのペースに合わせようとしました。でも、このリズムをレース全体で維持するのは無理だとすぐに気付きました。特にターン5のような限界で攻めるコーナーでは難しかったです。なので、ペースマネジメントに集中しました。終盤はマルクの後ろでいい位置をキープしていましたが、残り4周で彼のペースが落ちてきたのが分かり、仕掛ける準備をしていました。」
「けれど、ちょうどそのタイミングでモルビデリが割って入ってきてバトルになり、さらにアレックスも絡んできて、リズムを崩しました。それでも総じて満足しています。ここ数戦、バイクの状態は良くて、ヤマハにとってポジティブな週末だったと思います。もちろん、ファビオの件は本当に悔しいです。彼は今日は完全に勝てる走りをしていたと思うので、心から残念です。」
(Photo courtesy of michelin)