MotoGP世界選手権第16戦サンマリノGPに向けて、Honda HRC Castrolチームはアドリア海沿岸のミザノへと乗り込む。夏休み明けから着実に前進を重ねるHonda RC213Vは、ルーカ・マリーニとジョアン・ミルの両ライダーによって、トップ争いに一歩ずつ近づいてきた。

地元GPで勢いを加速させたいマリーニ
母国イタリアでのレースを迎えるルーカ・マリーニは、ここ数戦で見せている好調を継続し、さらなる一歩を狙っている。過去2戦では連続して金曜のプラクティスからQ2へ直接進出し、決勝ではトップ5争いにも食い込むパフォーマンスを披露。
昨年のミザノでは12位が最高だったが、今のパフォーマンスならその結果に満足することはできないと語る。地元ファンの前で、更なる飛躍を見せる準備は整っている。
ルーカ・マリーニ
「ミザノで走るのはいつも特別な気持ちになりますし、今の良い流れの中で挑めるのは最高です。母国GPというだけでなく、サーキット自体もすごく好きな場所ですし、過去にも良い走りができているコースです。バルセロナでは多くの学びがありましたし、今週末はそれを活かして前のグループに食らいつき、チームとファンに良い結果を届けたいです」
着実に進化を重ねるミルも前進を目指す
バルセロナでは20番グリッドから12位まで追い上げたジョアン・ミルも、RC213Vの進化を肌で感じている。Q2進出が今週末の鍵になると語るミルにとって、相性の良いミザノは絶好の舞台だ。昨年ここでベストリザルトを記録しており、マシンの改善が進んだ今、その成果を再確認する場になるだろう。
ジョアン・ミル(#36 Honda HRC Castrol)
「シーズン終盤に向けて、これからは一気に駆け抜ける流れになります。我々の状況はこれまでと変わらず、確実にポテンシャルは高まっているので、週末の早い段階から全てをうまくまとめていくことが重要です。ミザノは自分にとっても好きなトラックですし、昨年も好成績を挙げました。マシンもそこから大きく改善されているので、自分たちの進化を確認する良い機会になると思います」
Honda HRCの進化を見せる週末に
バルセロナでの成長に続き、Honda HRC Castrolはミザノでさらなる前進を狙う。RC213Vの開発は軌道に乗りつつあり、両ライダーはその成果をサーキット上で証明しようとしている。
今大会終了後には、シーズン最後の公式テストがミザノで開催される予定であり、開発面でも重要な週末となる。