ホンダは2025年11月、イタリア・ミラノで開催されたEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)にて、新型試作車「V3R 900 E-コンプレッサー プロトタイプ」を世界初公開した。注目は、世界初※となる電子制御コンプレッサーを搭載した75度水冷V3エンジンである。
本モデルは、「Non-Rail Roller Coaster(ノンレール・ローラーコースター)」というコンセプトを掲げ、ホンダ独自の未踏技術と長年培った開発ノウハウを融合。「確約されたスリル」と「揺るぎない安心感」という二面性を兼ね備えた、新たなモビリティの価値創造を目指して開発が進められている。

電子制御コンプレッサー搭載の900cc V3エンジン
V3レイアウトは、昨年のEICMAで初公開されたプロトタイプから引き続き、75度水冷3気筒構成を維持しつつ、排気量を900ccに確定。加えて今年は、世界初の電子制御コンプレッサーを採用したことで、低回転から高いレスポンスとトルクを発揮。実際の排気量は900ccながら、性能は1,200ccクラスに匹敵するとされている。しかも環境効率性にも配慮されており、次世代パワーユニットとしてのポテンシャルを示している。
車体デザインと次世代エンブレム
外観では、左右非対称のサイドカウルが印象的な近未来的デザインを採用。燃料タンクには、新たに「Honda Flagship WING(ホンダ・フラッグシップ・ウイング)」エンブレムがあしらわれており、これは今後フラッグシップモデルに段階的に導入されていく予定だ。
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