CFMOTO 新型アドベンチャー旗艦モデル「1000MT-X」をEICMA 2025で世界初公開

CFMOTO、フラッグシップモデル「1000MT-X」を発表

CFMOTOがEICMA 2025で発表した新型「1000MT-X」は、MTシリーズのフラッグシップモデルとして登場。大型アドベンチャーバイクながら本格的なオフロード性能を備え、過酷な冒険にも対応できる仕様になっている。

自社開発エンジンと高性能トランスミッション

搭載されるエンジンはCFMOTOが自社開発した948.2cc並列2気筒ユニットで、最高出力は83kW(113馬力)、最大トルクは105Nmを発生。電子制御スロットル(ライド・バイ・ワイヤ)により精密なパワーマネジメントを実現し、トランスミッションにはクイックシフターとスリッパークラッチを装備。ライディング時重量は222kgに抑えられており、このクラスとしては非常に軽量だ。

長距離走行を支える快適装備

燃料タンク容量は22.3リットルで、ロングツーリングにも十分な航続距離を確保。縦型8インチTFTディスプレイは視認性が高く、スタンディングポジションでも読み取りやすい設計となっている。Bluetooth接続機能やアルミ製プロテクションパーツを標準装備しており、快適性も抜群だ。

高機能サスペンションと調整可能な装備類

装備面では、シート高が830〜870mmの範囲で調整可能、可動式ウインドスクリーン、クルーズコントロール、そしてシートとグリップのヒーターを完備。サスペンションはKYB製のフルアジャスタブルタイプで、フロントが230mm、リアが190mmのストローク量を確保しており、本格エンデューロスペックに仕上がっている。

オン・オフ両対応の足回りと電子制御システム

足回りには前21インチ・後18インチのスポークホイールを装着し、ピレリ製のスコーピオンSTRタイヤを採用。オンロードとオフロードの両立を図る構成だ。ブレーキはブレンボ製で、フロントにはラジアルマウントキャリパーを採用。電子制御系はボッシュ製で、コーナリングABSとトラクションコントロールを装備。これらは状況に応じて調整可能、または完全にオフにすることもでき、攻めたライディングにも対応する。