2025年のEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)で、BSAモーターサイクルズがブランド史上初となるアドベンチャーバイク「サンダーボルト」を発表した。このモデルは、1972年にバーミンガムで生産されたBSA最終モデルと同名であり、ツーリングとオフロードを志向していたルーツを現代に蘇らせた象徴的なネーミングとなっている。なお、BSA(バーミンガム・スモール・アームズ・カンパニー)は現在はインド資本の英国の伝説的なブランドだ。

エンジン・パフォーマンス
心臓部には、334ccのユーロ5+適合水冷単気筒エンジンを搭載。最高出力は29.2馬力、最大トルクは30Nmを発揮し、街乗りから未舗装路までバランスよく対応する。
アドベンチャー性能を意識した装備
- 15.5リットルの大型燃料タンクを搭載し、長距離ツーリングでの航続距離にも配慮
- 41mm径のロングトラベルフロントフォーク、および調整式モノショックを採用し、オフロード対応の足回りを実現
- 最低地上高の確保と強化されたスキッドプレートにより、悪路での走破性も担保
- シート高815mm、車両重量は185kgに抑えられており、軽快な操縦性と足つき性を両立
- ワイドハンドルバーにより、スタンディングでの操作性や市街地での扱いやすさも確保
電子制御・快適装備も充実
- トラクションコントロール
- マルチモードABS(レイン/ロード/オフロード)
- ターンバイターン方式のナビゲーション
- Bluetooth接続機能とUSBポート
- 高さ調整式ウィンドスクリーンと調整可能なメーター類は、スタンディング走行にも最適化
デザインコンセプト:ダカールスタイル
デザイン面では、フロントフェイスやくちばし状のフロントフェンダーなど、ラリーマシンから着想を得たダカール風の攻撃的なスタイルを採用。過酷な環境でも存在感を放つ、冒険心を刺激する仕上がりとなっている。
市場投入と展示情報
新型BSAサンダーボルトは、2026年中頃に販売開始予定。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。