マルケスのプレッシャーをもろともせずに最後までレースをリードしたファビオ・クアルタラロ。後ろでずっと様子を伺うマルケスがいたことから優勝は難しかっただろうが、マルケスに抜かれた後にすぐさま抜き返した動き。これは優勝出来るライダーに必要不可欠な走りだ。今後の走り、今シーズン中の初優勝に期待したい。

ファビオ・クアルタラロ

「非常に厳しい戦いでした。最終ラップにマルクが何かしら仕掛けてくるだろうと思っていました。20周連続してマルケスが0.2秒後ろにいるという状況でのレースは容易ではありません。今回はレース全体で大きなミスはなく、何度かエイペックスをミスしたくらいでした。彼がターン1で抜きにくるとは思っていました。その後抜きつ抜かれつの展開となり、最後まで優勝争いが出来ました。将来的にはさらに良い形でレースをしたいと思います。」

「テスト2日間でマルケスが早いことはわかっていましたし、マーべリックが終盤に素晴らしいペースがあることもわかっていました。マルケスに抜き返された後もターン11は良い形でクリア出来るとわかっていました。ターン14が最後のアタックチャンスだと思っていたので限界までプッシュしたんです。ちょっとミスはありましたけど、今回のレースは本当に嬉しいですね。」

「ターン14ではマルケスがかなりの速度がコーナーに進入したので、彼は曲がりきれずワイドになると思ったんです。なぜか彼は綺麗にラインを維持することが出来て、そこで自分は彼を避けるためにワイドになってしました。ですから、ミスと言いましたけど実際にミスとは言えないものなんですよ。」

マルケスと直接対決したいと思ってきてそれが叶いました。練習走行で少し一緒に走ったとは言え、レース全体を通じて一緒に走るのは初めてです。常に0.5秒以内にマルケスがついてきていたのでものすごいプレッシャーでした。」

「今回は実に多くを学ぶことが出来ましたね。今年に関しては全てのトラックが新しいトラックです。マルケスはこうした様々なトラックでスピードを発揮していますが、彼はトラックのことをよく知っています。来年自分がここに戻ってきた時は、バイクのこと、そしてトラックのことを十分に理解出来ているはずです。

「マルクは過去に何度もレースをリードして優勝しています。ですから今日は自分もフロントですっとレースをリードしようと思っていました。それにヤマハのバイクは前に他のバイクがいないほうが走りやすいんです。これはバイクによって異なってくると思いますが、ヤマハにとってはこの方法がベストです。今回は素晴らしい経験をすることが出来ましたし、再びレースをリードするチャンスがあるなら再びレースをリードしたいですね。

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of michelin)