マルク・マルケスは最近のインタビューで、ホンダのバイクは常に100%で乗る必要があるというDNAは昔から変わっていないこと、自分以外のライダーに扱えないようなバイクではないこと、ルーキーにとって今シーズンが難しいシーズンであることなどを語った。
マルク・マルケス

ホンダのバイクを操るには常に100%の状態である必要がある

マルク・マルケス

「今は時間がありますから色々なものを読む機会がありますが、過去10年を考えるとホンダは完璧な戦略をとってきたと思いますよ。なぜかと言えば、ホンダは他のいかなるメーカー、チームよりも多くのチームタイトル、コンストラクターズチャンピオンに輝いているからです。」

ホンダはここ数年よくやっていると思いますし、どのメーカーであっても苦戦する事はあるんです。今は来年に向けて改善しようとしているところです。ホンダも自分も、ホンダをトップの座に導く責任を感じています。」
マルク・マルケス
全てのMotoGPバイクはそれなりに癖があって、全てのライダーがその癖に順応する必要があります。1年間は苦戦しますが、それ以外の10年間を見てください。そしてホンダは500cc時代からこういった思想である事は変わりません。」

「ドゥーハンやクリビーレと話しても同じ事を言っています。ホンダのバイクは素晴らしいが、操るためにはライダーは100%の状態である必要があるんです。限界までプッシュする必要がありますが、フィーリングを得ることが出来れば最高のスピードを発揮してくれます。

マルク・マルケスのようなライティングじゃ無ければ速く走れないといった記事をよく目にしますが、そんな事はありません。昨年は自分以外にもカル、ホルヘがいましたが、すべてのライダーのコメントは同じでした。」

現在のMotoGPのレベルは本当に接近している

「木曜日にはアレックスとタイヤアロケーションについて昨年の傾向など交えて話をしましたが、最終的には彼は彼のチームで作業する必要がありますから、チームで作業をしていました。アレックスとは日に2回、3回は電話をします。何かわからない事があれば彼から電話をかけてきます。こちらからかける事はありませんが、彼は現場にいるアルベルト、エメリオに聞くことが出来ますからね。」

今は1秒間に17名、18名のライダーがひしめいていますからルーキーには簡単ではないでしょう。ただ同時ものすごく素晴らしいことで、今現在のMotoGPのレベルは本当に接近していると思いますし、ライダーにとって素晴らしいことでもあります。」

「レースが連続していることは誰にとっても大変ですが、ルーキーにとってはなおさらです。通常ならレースを終えて家に帰り、体でいかに改善していくかを学習出来ますが、今はそれが毎週ですからね。」

「それにテストも出来ない状況で、今年はミサノで1日のテストがあったのみです。通常ならシーズン中に4日から5日はテストすることが出来て、これが本当に大きな助けとなるんです。」

「ただ、ルーキーにとって2戦が同じサーキットで連続するのは学習という意味で助かるでしょうね。MotoGPにおいて最も難しいことは、サーキットに到着してすべてのセッティング作業を終えることなんです。ですから同じサーキットで2戦が連続している時は大いに成長できるわけです。」

「今週末のカタルーニャでアレックスは再びサーキット学習のプロセスを1から開始することになります。彼がステップアップできるかを見て行く必要があります。」

「まずは8番手から12番手付近で走行すること、そしてそこから学習し、ステップアップしていくことです。どこで改善できるかを見つけて、ステップアップしていく必要があります。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)