スプリントレースでは多重クラッシュが発生したが、その多重クラッシュに巻き込まれずに先頭で走行したフランチェスコ・バニャイア。ブラッド・ビンダーがリードしてそれを追う展開を予想していたようだが、そうはならなかった。しかし独走状態でもフロント空気圧は危険領域ということで、より周回の多い決勝レースでは、集団巻き込まれるライダーは苦戦しそうだ。なお、Ducatiはスタートが得意なKTM対策として、スタート改善のための何らかのデバイスを準備してきたようで、これが効果を発揮しているとのこと。

決勝レースでは走り方と戦略が大きく異なる

フランチェスコ・バニャイア

「KTMのスタートが強烈ですから、完璧なスタートが重要でした。Ducatiはスタートに関して新しいソリューションを用意してくれて、これが効果を発揮しました。新しい空気圧コントロールの影響でとにかくフロントで走行しないと空気圧が高くなりすぎますから、序盤の複数のコーナーでブレーキングをプッシュすることが重要でした。」

「今日はフロントで走行しつつも空気圧は高かったので、明日も同じ作戦で行く必要があります。今日はリアタイヤを全く気にせずに走行してプッシュしましたが、明日は全く戦略が異なるでしょう。序盤の15周は固まってレースをすることになるでしょう。」

「ここのターン1は非常に危険ですよね。トップギアからのブレーキングですし、非常に密集してしまいますから。映像を見返しましたが、ああいった最悪の状況は避けたいものですね。KTM、アプリリアが速いと思いますし、マーべリックにスタートで何があったかわかりませんが、あれがなければ今日は、自分とビンダーと優勝争いをしていたでしょう。」[adchord]

「このトラックのターン1は非常に狭いです。多くのライダーがコーナーの中に飛び込める種類のトラックもあれば、そうでないトラックがあります。ここもそうですし、ヘレス、ムジェロも、ターン1は曲がり込んでいますから、こういった種のコーナーでは一度に複数のライダーをオーバーテイクしないように気をつける必要があります。」

(Photo courtesy of michelin)