自分たちのレベルの高さを示せた
フランチェスコ・バニャイアは、今回のレースで接触を避けながらも、互いにクリーンなバトルを展開できたと述べた。レース序盤からペースを上げて前方に出ることでギャップを作り、エネアかマルクが追走してくれることを願っていたと明かしたが、ホルヘとの激しいバトルを振り返った。
とは言えポイント上の差は大きく、バルセロナでは他の選手をスリップストリームに入れるなどが助けが必要にになるとした。しかし、今日のレースを振り返り、ライバルに対して敬意を払うことの重要性を語り、ペースダウンをする戦略は取りたくなかったとスポーツマンシップの姿勢を強調した。
フランチェスコ・バニャイア
「すごいレースでしたが互いに接触はせずクリーンなバトルでした。3周ほど走行した後に、後ろにいると厳しいと思い、フロントでレースをプッシュしてギャップを作ることができました。タイヤの温度も厳しかったですが、ペースを発揮してギャップを作ることが出来ました。今日は自分がトップで走行した後は、エネアかマルクが後ろに来てくれることを願っていたんですけどね。」
「ただ、今日は引き続きなぜ自分達2人が抜きん出ているのかを証明する走りになりました。自分達のレベルは本当に高いです。バルセロナでは他の選手の助けが必要ですね。他の選手にスリップストリームに付かせて助けるようなことをしないといけないでしょうし、両レースでの優勝が必要です。今日も昨日同様のバンプに接触しましたが今日は転倒しませんでした。時はそういうこともありますが、今日のレース、週末の内容には満足しています。」
「ペースは自分の方が良いとわかっていましたから戦うタイミングを狙っていました。昨日も同様だったんですけどね。すべてのアタックに完璧な形で対応する準備がありましたけど、ターン5は予想外でした。それ以外はすべてのブレーキングで限界までプッシュしてギャップを作れると思っていました。今日はホルヘの走りも素晴らしかったですし、残り4周程度では追いつかれていました。しかし今日は引き続きなぜ自分達2人が抜きん出ているのかを証明する走りになりました。自分達のレベルは本当に高いです。」
「バルセロナ何でも起こると思います。スプリントでは1秒のリードから転倒していますし。6月と比較するとコンディションはより厳しいだろうと思います。ターン2、ターン5は極めてトリッキーな状況になるでしょう。落ち着きつつ競争力が必要ですね。今日の赤旗の影響は正直ありませんでした。戦略は同じでしたから、周回数をもう少し削って欲しいと思っていました。」
「フロントフォークは短いものを使用していますが、これはボトム付きする際のフィーリングを感じやすいからです。より機敏に感じていますし、足が長いものはこういったフィーリングを感じにくいです。転倒した瞬間は底突きしていませんでしたし、サスストロークの問題で転倒したわけではありません。カタールだけは長いものを使用していますが、カタールは全く以て異なる作りのトラックですからね。今年のオースティンから短いフォークを使用しています。」
「自分はトラック外でライバルに失礼な態度は取りたくありませんし、トラック内でも同様です。相手を押し出したり、敬意を払わないライディングはしたくありません。ホルヘがトラック内外でもアグレッシブであれば自分もそうなりますが、そういうことにはならないでしょう。互いの尊敬があります。トラックの外で敵になる必要はありませんし、良好な関係があります。今日はペースを落として後続を接近させる戦略は取りませんでしたが、自分はスポーツマンですから、そういった戦略も取りたくないんです。」
「レース終盤にペースが落ちたのはホルヘを招いてミスを誘ったわけではなくて、マップを切り替えていたんです。ただ、そのマップだとあまりにも抑えたモードだったので、元のモードに戻して走行を行ったんです。レース中にマップ切り替えを行うとタイムに大きな影響がある場合があるんです。」
「昨日転倒していますが、ロングレースの今日のほうがプレッシャーはありませんでした。日曜はいつも調子が良くて、よりアグレッシブに、ブレーキングも深くまでかけることが出来ますし、前にいる選手にも接近出来るんです。スプリントではまったく逆の状況になってしまうので、レース序盤に多くのタイムを失ってしまうんです。まだこの理由を理解しようとしているところです。今日は優勝争いが出来ると思っていましたしね。」
「最終戦がバレンシアになることに関しては、バルセロナのほうがパフォーマンスは発揮出来るでしょうし、バレンシアのほうがトリッキーですからミスは発生しやすいでしょう。より正確に走る必要がありますが、どこのトラックがいいということは特にありません。」
(Photo courtesy of michelin)