クアルタラロ、圧巻の独走劇も無念のリタイア
クアルタラロは最初のスタートでもトップを走行。再スタート後も序盤でバニャイアを抜き、1周目終了時点で2位に1.2秒差をつける独走態勢に入った。その後も予選ペースのような圧巻の走りを続け、中盤にはベッツェッキの猛追を受けながらも冷静に対応。しかし、12周目にリアハイトデバイスの不具合が発生し、まさかのリタイアとなった。その走りは視聴者から高く評価され、MotoGPファンによる「ライダー・オブ・ザ・レース」に選出。リタイアしたものの圧倒的なパフォーマンスと冷静なレース運びが光った一戦だった。

ファビオ・クアルタラロ
「今日は素晴らしいレースでした。でも残念ながら、リアハイトデバイスにトラブルが出てしまいました。これは“自分たちのレース”だったと思います。すべてがうまくいっていました。風の影響を考慮して、ブレーキングでどこで攻めるかもしっかり把握していました。すべてがコントロール下にあったんです。バイクの状態もここ最近で一番良かったし、本当にスムーズに走れて、速さを実感していました。」

「もちろんすごく悔しいですが、今日の走りには満足しています。ステップアップできたと感じています。まだ十分ではないですが、確実に強くなっています。今日は本当にいいレースができました。キャリアベストとは言いませんが、ここ3〜4年ではベストかもしれません。がっかりはしていますが、前を向いていきます。」
(Photo courtesy of yamaha)