ホンダが再起をかけて開発してきた2026年仕様のRC213Vが、ついにファクトリー契約ライダー3名の手によって本格的にテストデビューを果たした。2025年シーズンを通して苦戦が続いた中で、新型エンジン、シャシー、空力デバイスの刷新という大規模なテクニカルアップデートにより、再建に向けた第一歩が示された。バレンシア公式テストでは、ジョアン・ミル、ヨハン・ザルコ、ルカ・マリーニの3人が新型RC213Vをシェイクダウン。2025年後半にアレイシ・エスパルガロがテストライダーとして先行走行し、好感触を報告していたマシンだ。今回のマシンは、新設計のエンジンを搭載し、リアシートユニットやサイドフェアリングに空力改良が施されたもの。
さらに、2025年のMoto2ワールドチャンピオン、ディオゴ・モレイラは、LCRホンダからMotoGP初テストに挑んだ。ブラジル人ルーキーは、ファクトリーライダーが使っていた2025年型RC213Vで走行を開始。最終的に22番手となったが、トップから1.824秒差という堅実な初日を記録した。

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