ピレリ(Pirelli)はFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)の第2戦に向けて準備を整えています。ヘレス戦は7月31日金曜日から日曜日まで開催され、今年始めて全クラスでレースが開催されます。タイヤに関してはWSBKライダーとスーパースポーツクラスのライダー達が新しいタイヤを使用、同時にピレリ(Pirelli)は今回のイベントのメインスポンサーとなります。
ピレリ(Pirelli)のエンジニアがチーム、ライダーと共に常駐することに加え、メインスポンサーとしての参加は、ピレリ(Pirelli)のFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)への投資、タイヤ開発と国際的なブランドの認知度を高める場として活用しようという、選手権へのコミットメントと情熱を示しています。
ヘレスラウンドはイベントが6月に開催された2019年を除き、通常は9月と10月に予定されています。ヘレスサーキットには長くて高速なストレートがあり、実際にはトラック全体の69%の長さとなり、タイトな低速コーナーと組み合わさっています。
600メートルのメインストレートの幅は12メートルで、トラックの他の部分よりもわずかに広く、他の部分のトラック幅は11メートルです。コーナー径も様々で、コーナーのRは30Rから160Rまでとなります。最大勾配はターン5の出口で5%、横方向の最大勾配はターン2、4、6の7.46%、最小勾配はターン4、12の4.7%です。
WSBKクラスWSSPクラスのタイヤ
WorldSBKクラスでは、ライダーはスタンダードソリューションとデベロップメントソリューション両方のタイヤを利用可能です。これらのタイヤは昨年既にテスト済みのもの、新しいものとが存在します。
フロントは、2種類のスタンダードソリューション、1種類のデベロップメントソリューションを利用可能です。スタンダードSC1はFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)の前シーズンの中で最も成功したフロントタイヤで、スタンダードSC2は2019年に使用されたデベロップメントSC2 X1071の進化版となります。
新しいタイヤとして投入されるのは、ソフトのデベロップメントソリューションSC1 Y1231です。これは新しい構造を採用することで、コーナリング中の横方向の踏ん張りがさらに効くものです。
リアタイヤについてはスタンダードSC0、同コンパウンドながら特性の異なる2つのソリューションが用意されます。ソフトデベロップメントオプションX1351は、ヘレスで昨年導入されグリッドの多数のライダーから支持されています。ソフトデベロップメントオプションZ0121は今回デビューするタイヤです。最大リーン角度での横方向のグリップを向上させるために、タイヤのショルダー部分に改良が加えられています。
なお、ライダー達はリアについては予選用のスーパーポールタイヤを使用する前の準備用のタイヤとして、スーパーソフトコンパウンドのSCXタイヤの使用も可能です。なお、このタイヤはスーパーポールレースにおいても使用が可能です。
WSSPカテゴリーでは4種類のドライソリューションが利用可能です。フロント、リアが2種類ずつとなり、全てがスタンダードソリューションです。フロントはスタンダードSC1のソフトコンパウンド、スタンダードSC2のミディアムコンパウンドとなり、これはさらに摩耗性が高まったタイプとなります。
リアに関してはWSSPライダー達は初めてピレリ(Pirelli)ディアブロスーパーバイクスリックタイヤを使用可能になります。サイズは昨年から使用されている190/60サイズとなります。ライダー達はスタンダードSC0ソフトコンパウンド、スタンダードSC1ミディアムコンパウンドを利用可能です。
悪天の場合には全クラスのライダー達がレイン、インターミディエイトタイヤを使用可能となります。
(Source: Pirelli)
(Photo courtesy of Pirelli)