セパン公式テスト2日目は初日夜に降った雨の影響で、ややウェットな路面で1日がスタート。また中盤に雨が激しく降ったこともあり、ドライでの走行タイムは非常に限られた中での走行となった。この状況で最速タイムで走行したのはPramacのホルヘ・マルティンで1:58.736を記録。2位にはRNFから参戦するミゲル・オリヴェイラとなった。同じくメーカー乗り換えでGASGASから参戦するポル・エスパルガロが3番手タイムとなっている。[adchord]

セパンオフィシャルテスト 2日目結果

セパンオフィシャルテスト 総合結果

ホンダ

マルク・マルケスはこの日も4台のバイクでテストを行っている。2023年型バイクは2台が異なるシャーシを使用。うち1台はブラドルがテストで使用したものだ。この日のタイムは13番手となっている。エアロパッケージは2021年、スイングアームは2018年型の可能性もありそうで、ホンダの方向性の迷走を伺わせる。

ジョアン・ミルは16番手でテストを終えているが、限られた時間の中でも快適に走行出来た時間があったようだ。なお、ジョアン・ミルもマルク同様に2種類のシャーシをテストしていた。

LCRのリンスは1種類のシャーシをテスト。10番手タイムを記録した。中上 貴晶はファクトリーライダー同様に2種類のシャーシをテストしており、この日を21位で終えた。

ヤマハ


ファビオ・クアルタラロはこの日を新しいエアロパッケージでスタート。その他限られた時間の中で新しいパーツをテストしていた。またトップスピードはこの日3番手となる335.4km/hを記録しており、少なくともセパンにおいては新しいエンジンはしっかり機能していると言えそうだ。なお、ファビオ・クアルタラロはタイムとしては4番手となった。

フランコ・モルビデッリは新旧のエアロパッケージをテスト。この日は11番手となった。また、この日はテストライダーのカル・クラッチローもテストに参加している。

Ducati


フランチェスコ・バニャイアは5位となり、新しいエアロパッケージをテスト、エネア・バスティアニーニは9位となり、ペッコ同様にエアロパッケージを手エストするも、基本的には新しいエンジンスペックのテストに集中していたようだ。

ホルヘ・マルティンはこの日最速タイムを記録しているが、ターン7での転倒によってメディカルセンターに向かった。今回はエアロパッケージのテストをする中での転倒だったこともあり、エアロパッケージの評価は十分に出来ていないようだ。マルティンはヨハン・ザルコ同様に新しいスイングアームもテストしており、ヨハン・ザルコは15番手でテストを終えた。

VR46のルカ・マリーニは7位、金曜日最速だったマルコ・ベッツェッキは12番手となった。ファビオ・ディ・ジャンアントニオは14位、アレックス・マルケスは17位でこの日の走行を終えた。

アプリリア


この日の注目を集めたのはRNFから参戦するミゲル・オリヴェイラ。ホルヘ・マルティンに続いて1:58.839で2位タイムを記録。このタイムは彼が昨年KTMに乗ってセパンで記録した最速タイムからワズカに0.1秒ほどの差となり、早くもKTM時代を超えるパフォーマンスで走行出来ることは確実と言えそうだ。ラウル・フェルナンデスはこの日6番手となった。なお、2人共に2022年型で走行を重ねているようだ。

マーべリック・ビニャーレスは新しいウイングレットを試しているが、これはテストライダーのサヴァドーリがテストを行っていたものとなる。アレイシ・エスパルガロはランチ前にターン12で転倒、終盤には技術的なトラブルに見舞われ20番手となった。

KTM


ジャック・ミラーはこの日19番手タイムとなったが、ブラッド・ビンダーとは異なる種類のエンジンを試していた可能性もあり、様々な方向でのテストを行っているようだ。ブラッド・ビンダーはこの日を10番手として、ほとんどの時間をエアロパッケージのテストに使っていた。

GASGAS


ポル・エスパルガロはこの日3番手タイムを記録。新しいシャーシ、エアロパッケージをテストしていた。今年のトレンドは各社ダウンフォース効果を発生するサイドフェアリングのようで、ポル・エスパルガロもこの日こうしたフェアリングをテストしていた。アウグスト・フェルナンデスは引き続き新しいシート、テールユニットをテスト。この日は23番手となった。

テスト3日目はいよいよセパン公式テスト最終日となる。

(Photo courtesy of michelin)