新しいタイヤ3種と女子世界選手権デビュー

ピレリは、エミリア・ロマーニャラウンドで3つの全く新しいデベロップメントソリューションをデビューさせる。このラウンドはピレリがメインスポンサーを務める第4戦で、ミサノ・ワールド・サーキット「マルコ・シモンチェリ」で開催される。ピレリは、WorldSBKクラス向けに2種類、WorldSSPクラス向けに1種類の新タイヤを投入する。

また、ピレリはFIM女子サーキットレーシング世界選手権の若い女性ライダーたちと共に、ミサノでこの競技の初ラウンドを迎える。ピレリはこの選手権の唯一のタイヤサプライヤーを務める。

新ソリューションと女子世界選手権への新たな取り組み

ジョルジオ・バービアー

「イタリアラウンドでは、年々レンジを向上させるために新しいソリューションの継続的な開発を行うという我々の理念に沿って、いくつかの革新的な内容をデビューさせることにしました。」

「WorldSBKクラスでは、リアのSCXを改良し、コーナースピードと摩耗からの保護を向上させる一方で、スタンダードソリューションが提供する最大のリーンアングルでのグリップ性能を維持します。フロントは、両クラスでSC1仕様を進化させ、安定性と精度の面でサポートを強化します。」

「ミサノサーキットは我々がよく知る場所るため、データの比較には最適な場所です。このラウンドからは、FIM女子サーキットレーシング世界選手権のライダーたちと共に、新しい冒険に参加します。クレモナでのテストでは選手達にSC1コンパウンドに慣れてもらいましたが、今回はレースでの公式デビューです。彼女たちの最初のシーズンが成功することを願っています!」

注目ポイント

  • WorldSBKの新タイヤ:ピレリは、スタンダードSC1コンパウンドを維持しつつ、異なるカーカスを持つD0279仕様の新しいSC1タイヤをフロントに提供し、安定性と精度を向上させる。リアは、スタンダードオプションとカーカスとコンパウンドが異なるD0339仕様のSCXで、最大リーンアングルでのグリップを維持しつつ、トラクションとコーナリングスピードを向上させ、摩耗からの保護を強化する。スタンダードSC1とSC2ソリューション、SCXとSC0、SuperpoleとSuperpoleレース専用のSCQも利用可能。
  • WorldSSPの新タイヤ:ライダー向けにD0444仕様のSC1フロントタイヤを開発。スタンダードのSC1コンパウンドを維持しつつ、カーカスが異なり、安定性と精度を向上させる。これにSC1とSC2オプション、リアのSCXとSC0が加わる。
  • FIM女子サーキットレーシング世界選手権:18カ国から24人の女性ライダーが初の世界選手権に参加。バイクには120/70 R17フロントと180/60 R17リアのピレリDIABLO Superbikeタイヤが装着され、両方ともSC1コンパウンド。各ライダーには週末ごとに3本のフロントタイヤと3本のリアタイヤが提供される。雨天時にはSCR1コンパウンドのDIABLO Rainタイヤが用意され、フロントはスリックと同じサイズ、リアは200/60 R17。
  • コースの特徴:全長4226メートル、幅12メートル、ストレートは430メートル。ミサノ・ワールド・サーキット「マルコ・シモンチェリ」には16のコーナーがあり、右に10、左に6。1、8、16のコーナーでは激しいブレーキングとフロントの安定性が必要。特に16番目の左コーナーは、右コーナーの連続後に来るため、低温のアスファルトではタイヤの温度管理が重要。1から6までのセクションは狭く低速で、エッジグリップが重要。8から12までは高速で、ライダーの技量が試される。

(Photo courtesy of pirelli)