2026年からMotoGP™の週末に併催される新カテゴリー、「ハーレーダビッドソン・バガー・ワールドカップ」の詳細が、EICMA 2025(イタリア・ミラノ国際モーターサイクルショー)で正式発表された。会見ではシリーズの公式ロゴ、プロトタイプマシン、そして初年度に参戦する3チームが明らかになった。

MotoGP週末に6戦開催、1ラウンド2レース制で合計12レース
この新シリーズは2026年に開幕し、MotoGP™の6大会と同時開催される。1ラウンドにつき2レースが予定され、年間12レースで構成される本格的な世界選手権形式。大型ツアラーである「バガー」をベースにしたマシンでの競技となり、ハーレーダビッドソンのモータースポーツ史における新章の幕開けとなる。
発表された参戦初年度の3チーム
- サドルメン・レーシング(アメリカ)
- ジョー・ラスカル・レーシング(オーストラリア)
- チェッキーニ・レーシング(イタリア)
それぞれのチームは、独自のレース経験と背景を持ち込み、シリーズに多様性をもたらす存在として期待されている。
2026年カレンダー:6大会で世界を巡る
| ラウンド | グランプリ | サーキット | 日程 |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | アメリカズGP | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(USA) | 3月27日〜29日 |
| 第2戦 | イタリアGP | ムジェロ・サーキット(イタリア) | 5月29日〜31日 |
| 第3戦 | オランダGP | TTアッセン(オランダ) | 6月26日〜28日 |
| 第4戦 | イギリスGP | シルバーストーン・サーキット(イギリス) | 8月7日〜9日 |
| 第5戦 | アラゴンGP | モーターランド・アラゴン(スペイン) | 8月28日〜30日 |
| 第6戦 | オーストリアGP | レッドブル・リンク(オーストリア) | 9月18日〜20日 |
ロゴも初披露、伝統と革新の融合
新たに公開されたシリーズのロゴは、ハーレーダビッドソンの象徴である「バー&シールド」デザインを進化させ、クラシックなブランドイメージに国際的なレースアイデンティティを融合させたものになっている。
MotoGPとの融合で拡大狙う新カテゴリー
Dorna Sportsはこのシリーズを「MotoGPの興奮をさらに拡張するもの」と位置付けており、レースウィークエンドにおける観客体験の強化と、北米市場におけるプレゼンスの拡大を狙う施策の一環と見られる。モータースポーツとカスタムカルチャーが融合する新しい形の世界選手権として、大きな注目を集めそうだ。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。