ポルトガル・ポルティマオで開催されている2025年カタール航空ポルトガルGPの初日、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が総合トップタイムを記録し、混戦模様の幕を切った。2位のフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、3位のペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)との差はわずか0.088秒。雨の気配が漂う不安定なコンディションの中で、マルケスが最速の1分37秒974を叩き出し、週末の主導権を握った。

序盤30分を終えた段階で、マルケスが2番手以下に約0.2秒差をつけて先頭。2番手にはルーキーのアコスタ、3番手にはヨハン・ザルコ(CASTROLホンダLCR)がつけ、3メーカーが上位を分け合う展開に。代役出場中のポル・エスパルガロ(レッドブルKTMテック3)は安定した走りで4番手につけ、バニャイアが5番手で続いた。
セッション残り20分を切ったところでレインフラッグとなり、アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット上空には再び雨雲が接近。そんな中、ルーキーの小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)がP6に浮上してアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)をトップ10圏外に押し出すと、直後にヤマハ勢にはさらなる悪報。ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)がターン5で転倒してしまう。
だが、アコスタは雨にも動じずタイムを更新。1分38秒062を記録してマルケスを逆転し、一時トップに立つ。しかし、残り8分でマルケスが週末初の1分37秒台をマークし、再び首位に返り咲いた。
4位はマルコ・ベッツェッキ、5位ジョアン・ミル、6位ヨハン・ザルコ、7位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、8位フェルミン・アルデゲル、9位ポル・エスパルガロ、10位に久しぶりのトップ10入りとなった小椋 藍が入った。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。