
ラズガットリオグルがブレガを下し堂々の勝利
快晴のチェコ・モストにて、2025年FIMスーパーバイク世界選手権第5戦のレース1が開催され、トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)がニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)とのタイトル争いを制し、今季5勝目を挙げた。ダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)が3位表彰台を獲得し、アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)は序盤の接触から最後尾近くまで落ちながらも見事なリカバリーで5位に食い込んだ。
ターン1でのブレーキング勝負を制し、3戦連続2位の流れを断ち切る
予選2番手からスタートしたブレガがホールショットを決め、序盤の主導権を握るも、ラズガットリオグルが彼お得意の超絶インブレーキングでターン1の内側からパス。以降は1位を明け渡すことなくそのままフィニッシュラインを駆け抜けた。これでラズガットリオグルは今季5勝目、通算表彰台数は151に達した。ブレガにとっては翌日のスーパーポールレースがWorldSBK通算50戦目となる節目の一戦。これまで70%以上の確率で表彰台に立ってきた驚異的な安定感を誇っている。
バウティスタ、接触でP16に沈むも驚異の追い上げでP5フィニッシュ
レース序盤のターン2で起きた多重接触により、アンドレア・ロカテリ(Pata Maxus Yamaha)とマイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW)が転倒する中、接触を受けながらもマシンを保ったバウティスタは16番手までポジションダウン。しかしここから驚異的なペースで次々とライバルを攻略し、最終的には5位まで浮上する快走を見せた。
ローズ兄弟好走、ホンダ勢もトップ10に揃う
アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki)は好スタートから安定した走りで4位を守りきり、弟のサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)は6位で続いた。ホンダワークス勢も奮闘し、イケル・レクオナが7位、シャビ・ビエルヘが9位でそれぞれトップ10入り。間に割って入ったヤリ・モンテッラ(Barni Spark)は8位で自己最高タイに並ぶ結果を残した。
ジョナサン・レイが今季ベストのP10、エガーターはP19から13位まで浮上
怪我からの復帰を果たしたジョナサン・レイ(Pata Maxus Yamaha)は、15番グリッドからスタートし、1周目で6位までポジションアップするなど存在感を発揮。最終的に今季自己最高の10位でフィニッシュした。
ドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha)は19番手スタートから着実に順位を上げ、13位でポイント獲得。スコット・レディング(MGM BONOVO Racing)は17番手から14位に浮上し、バハティン・ソフォーグル(Yamaha Motoxracing)はロングラップペナルティを受けながらも15位で1ポイントを獲得した。