イタリア・クレモナ戦からわずか1週間あまり、Honda HRCチームは早くも2025年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)第5戦の舞台、チェコ・モストに向けて準備を整えている。

前戦クレモナでは、イケル・レクオーナとチャビ・ビエルへがともに好調なパフォーマンスを披露。ビエルへはレース1とスーパーポールレースで5位、レクオーナはレース2で6位と上位を争い、今季の進化を証明した。Honda HRCチームはその勢いを維持したまま、2024年に猛暑の中で苦戦を強いられたモストでのリベンジを狙う。

ファクトリーチームとしての体制も1年前より盤石となっており、両ライダーは明確に表彰台をターゲットに設定。コンディション次第では、初日から高いレベルでセットアップを進め、レースに向けて理想の位置取りを目指す。

モスト・サーキットはプラハから北西約100kmに位置し、WorldSBKでは今年で5回目の開催となる。1983年に旧チェコスロバキア初の常設サーキットとして完成し、全長4.212kmに21のコーナーを有するテクニカルなレイアウトが特徴だ。

シャビ・ビエルへ

「クレモナに続き、モストも“特別な”サーキットだと言えると思います。昨年は良い走行ができた場面もあれば、苦戦した記憶もあります。特に身体的にハードなコースです。タイヤの選択が鍵になると思います。モストでは通常とは異なるスペックのタイヤが割り当てられるので、その部分を中心にマシンをしっかり仕上げていく必要があります。とはいえ、僕たちは今シーズン序盤で大きく前進しているので、今回も初日から速く走れるように準備して、そこからさらに伸ばしていきたいです。」

イケル・レクオーナ

「正直なところ、モストが好きなのか嫌いなのか、まだ自分でもよく分かりません!良い感触だった時もあれば、かなり苦しんだ時もあるので、現地で走ってみないと何とも言えません。FP1とFP2が方向性を決める重要なセッションになりますし、そこで得られる情報にしっかり対応していきたいです。ただ、今季はシャビも僕も、まったく異なるタイプのサーキットで強さを見せているので、今回もモストを攻略できると信じています。」