強風に翻弄されつつ掴んだ3位
イギリスGPの決勝レースはマルケス兄弟にとって運も味方した一戦だった。最初のスタートでミスを犯し転倒、2回目ではミディアムタイヤに変更によりフィーリングが悪化し、バイクのコントロールに苦しんだと語る。突風が予測できず、難しい状況下での走行だったが、なんとか表彰台を確保。ザルコに追いつくのは難しいと感じ、後方のライダーを抑える戦略で3位でレースを終えた。

マルク・マルケス
「今日はマルケス兄弟はラッキーだったと言えるでしょう。2人とも最初のスタートではミスをしてしまいました。自分のミスに関しては本当に自分に怒っています。最初のレースではフィーリングがすごく良かったんですが、2回目のレースではタイヤを交換してしまったことでフィーリングが悪化しました。」
「もちろんバイクが異なっていたのもあるでしょうが、フィーリングが最悪でした。可能な限り問題を抑えて走行しようとしていましたけど、昨日と異なり突風が予想出来ないような形で吹いていました。バイクのコントロールが難しい中でのレースでラッキーな結果でしたが、ミスを改善していきたいですね。ザルコに追いつくのは難しいと感じていましたので、後続のコントロールをしようと思っていました。しかしレース後半はライバルのほうがペースが良かったようです。フロントエンドのフィーリングに問題がありましたが、なんとか表彰台を確保出来ました。」

「2回目のレースでのフィーリングの悪さを分解したいと思っています。バイクを変え、タイヤを変え、自分も転倒した後の走行でした。自分が固くなっていてバイクの旋回が悪かったのかもしれません。いずれにしてもしっかりと分析して理解をしていきたいですが、それでも表彰台を獲得出来ました。」
「ライドハイトデバイスはMotoGPバイクの操縦を容易にしていると思います。このデバイスがあるせいでターン1でのブレーキングは奇妙な形になりますし、去年もこれに関する問題がありました。リアハイトデバイスがあることで、強風が吹いた際でもバイクはより安定して走行が可能ですが、こうしたデバイスでライディング面で容易になっていることは事実でしょうね。」
「今日の転倒はオースティンなどと異なるミスで、強風に吹かれての転倒でした。ここまでの強風は想像していましたでしたし、ミディアムフロントは金曜に転倒していたのに選択してしまったというミスもありました。自分のライディングスタイル、バイクの特性からしてソフトフロントではレースを完走出来ませんでしたから、ソフトは選択しなかったんですよね。」
(Photo courtesy of michelin)