アレックス・マルケス、冷静な判断で表彰台を確保
アレックス・マルケスは、サンマリノGPで自らの限界と冷静な判断力を示した。狙いは好スタートからのレース主導だったが、序盤でマルコ・ベッツェッキを攻略できず、3位以上を狙う展開へと変化。中盤までは果敢にプッシュするも、次第にフロントタイヤのグリップに苦しみ、幾度も転倒の危機に直面。それでも前後のギャップを見極め、頭脳的な走りで3位を死守した。この難所であるミサノでの好結果は、大きな自信となり、続く日本・インドネシアでの連戦に向けて100%のフィジカルで臨む決意を新たにした。


スタートの出遅れとレース中の戦略転換
「今日の戦略は良いスタートからレースを可能な限りリードするものでしたが、スタートはベストといえるものではありませんでした。マルコ・ベッツェッキを抜けず、なんとかして3位以上を狙えるかという展開でしたけど、週末を通じてマルクとマルコが自分よりもスピードがある状況でした。中盤まではプッシュ出来ていましたが、そこからフロントタイヤに苦戦するようになりました。3回ほど転倒しそうになって前後に大きなギャップもあることから頭を使って3位獲得に切り替えました。」
難所ミサノでの手応えと今後への意気込み
「サンマリノで今回の素晴らしい走行ができたことは自分にとって本当に大きな自信となりました。通常は苦戦することがわかっているトラックで結果を残せたという事実は自分にとって素晴らしい出来事でした。日本、インドネシアとレースが続いていきますから、100%のフィジカルで挑みたいですね。」