ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング – ドゥカティ)がアラゴンで日曜2連勝を飾り、トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW モトラッドWorldSBKチーム)との激戦を再び制した。ラウンドを通じて3度目の直接対決は、巧みなディフェンスから抜け出したブレガが主導権を握り、終盤にかけて独走。ラズガットリオグルの追撃を封じ、今季10勝目を挙げた。

またも白熱の接戦、勝負を分けたターン16の攻防
レース序盤から二人の攻防は激しさを増し、ターン15・16・7・12などで順位が入れ替わる展開に。ラズガットリオグルは得意のターン15で何度も先行するが、そのたびにブレガがターン16で取り返す形となった。
10周目にチャンピオンシップリーダーのラズガットリオグルがターン1で先行したものの、ブレガは11周目にターン16で再逆転。12周目のターン7ではラズガットリオグルがワイドに膨らみ、その隙にブレガがリードを確保。その後はギャップを維持し、3.2秒差でフィニッシュラインを通過した。
この勝利でブレガは今季10勝目、自身50度目の表彰台を達成。イタリア人ライダーとしてはマックス・ビアッジの記録に並んだ。一方、ラズガットリオグルは21戦連続表彰台という自己ベスト記録を更新。
バウティスタが挽回し3位、レイは今季最高タイの5位
スタートで出遅れたアルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング – ドゥカティ)は、ジョナサン・レイ(Pata Maxus ヤマハ)やアンドレア・イアンノーネ(Pata GoEleven)を立て続けに攻略し、見事3位表彰台を獲得。レイも果敢に追撃したが、終盤でイアンノーネにかわされ5位。サム・ロウズ(ELF マークVDS)はレイに迫るも、残り2周でターン14にて転倒しリタイア。
アレックス・ロウズ(ビモータ by カワサキ)は6位でゴールし、7位にはアンドレア・ロカテリ(Pata Maxus ヤマハ)、8位にダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark)、アクセル・バッサーニ(ビモータ by カワサキ)が9位、10位にはシャビ・ヴィエルへ(ホンダHRC)が入った。